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第六話 過去

「シロハ…死んでないよね?」

私は、点々と落ちている血痕を辿る。

その血は、迷宮(ダンジョン)の奥深くへと続いていた。第六階層、七、八、九…と続いているが、不思議と敵の姿が無い。

「うわっ…どんな殺し方をしたらこんな事に…」

気付けば第十四階層。

第十四階層は、血で埋まっていた。

そこで、魔力感知にとてつもなく大きい反応があった。第十五階層。

ゆっくりと階段を降りる。

そこで見た光景は、忘れられ無いほど、印象深かった。

シロハ…いや、シロハに似た誰かがぐちゃぐちゃになった死体を不知火(シラヌイ)に合成していた。

「創造マジで便利だなー…おー。お前も戻ってくる頃合か。"マルス"。」

そう呼ばれた私の中で、何かが溢れ出てきた。

そう、それは希望。

シロハが生きていたことに対しての希望が溢れ出てきたのだ。

疲れ果てた私は、その希望に身体を委ねてしまった。

そして、意識も同時に途切れる。


私は何をしているんだろう。

何も考えずにこの光の道を歩いていたが、何も見えない。

何かが見えてきた。

一人の少女が苦しんでいる。

だが、どこか嬉しそう。

「絶望した?」

「希望はまだある」

「死にたい?」

「死ねない」

「助けないの?」

「助けなきゃ。」

「助けてよ。」

「助けなきゃ。」

助けなきゃ。


行かなきゃ


「ピエロ怖いいい…って…ギークいるじゃん…」

「よっす。ピエロ共への復讐は終わったぜ。あとギークって呼ぶな!一応昔のままクリシュナって名乗ってるんだから!」

「仕事早いね。RPGも機能してる?マルスって呼ぶな!イシスちゃんだぞ!」

「てなわけでイシス。ピンチだったな。見張らなくてもいいと思ったけどやっぱり世界線(レコード)通りに行くとピエロ戦は避けられないか。」

「とりあえずシロハとミユウの専属精霊交代して身体も一旦返して全てを皆に伝えるか。」

「りょーかい。んじゃ、また後で!」

「じゃあなー…っと。とりあえずパラサイトだけ完成させるか。」

てか完成してるし…イシス勝手にやりやがった…

「よし。目覚めだぜ。シロハ君!」



「ん?あれ?ピエロ達は?ダンジョンは?」

目覚めると、超強力結界に閉じ込められていた。

いや、目は覚めていなかった。

何故なら、能力が使えないからだ。

まるでいつもの日常に戻ってしまったみたいだ。

あるのは、足場と、一つの鍵のかかったドアだけ。

『……目覚めだぜ。シロハ君!』

その一言と共に、ドアの鍵が開く。

「通ればいいのかな?」

力が俺に流れてきた。

そこで、もう一度意識が途切れる。


「ん?おお…元に戻ってる…てか不知火いいいいいいいい!」

不知火が、パラサイトという剣に変わっていた。

「安心しろ、性能は抜群だ。ピエロ軍団の能力を埋め込んでおいたからな。」

「誰?…ってお前、元ミユウの専属精霊じゃねーか!!」

「ギークだ、いい加減名前覚えろ!」

「むにゃむにゃ…ん?何してたっけ?あ!シロハ!」

「おぉ、おはよ。」

「じゃあ皆。今からちょっと重要な話をするね。」

マルスが現れ、一通り話す。

簡単にまとめると、

俺とミユウの専属精霊が交代する。

ギークはクリシュナ。

マルスはイシス。

俺たちはこいつらの依代。

現世で活動するために転生させたが普通に強かったから泳がせていただけ。

この世界は世界線(レコード)を繰り返しているが、なにかが影響し、少しズレた。

本来は直るが、未だに直っていない。

もしかすると、魔王が何かしたかも。

クリシュナは絶望、イシスは希望、もう一人のイヅモに付いている精霊:ジークは元々がマモンで、欲望を司っていた。

数年前、魔王が操っていると思われるピエロ集団通称:魔遊戯が、絶望、希望、欲望を司る三人を何かの目的で誘拐し、何も喋らなかったので殺害。

それを現世の心残りとし、精霊へ転生。

そして、依代を探していたところに異世界へ行く。

そこで、俺たちの学校へ魔遊戯のメンバーが送られる。

そして、俺、ミユウ、イヅモが殺される。

それを好機に俺たちを依代にした三人は乗り移るチャンスを待つが、魔力量が凄すぎて乗り移れず。

そして、弱ったところを乗り移るチャンスとし、二人は俺達に一時的に乗り移ったというわけ。


「長いな…で?マモンは何で魔王軍に居んの?」

「潜入だよ。イヅモ君は全部知ってる。だけど、記憶を読まれたらバレちゃうでしょ?」

「その上で一旦記憶をマモンに預けたと。」

「そーゆーこと。てなわけで、創造で依代作って。」

「分かった。流石に今回は承諾しよう。」

「待って。その前に…マルスちゃん。職業変更できる?」

「出来るよ?」

「魔人になる。」

「…いいよ。魔法も使えるし族の力も使えていいもんね。りょーかい。じゃあ変えるね。…はい変わった。」

意外とあっさり。

「んじゃ、依代作るぞ。…ほい。過去のギークを模倣して創造した。完璧だろ?」

「よし。さっそく乗り移るか。…よっこらせっと。…すげぇ。全盛期と一緒だ!」

「よし。マルスも作るか。…よっし。完璧だ。」

「乗り移るねー!…おぉ!ほんとに全盛期と一緒!完璧だ!!」

「だろ?…あれ?今思ったけどアイトは?」


その頃、アイトは気絶していたとさ。



「よーし。旅の準備だ!クリシュナにはこのままパラサイト上げるわ!」

「あざーす」

「イシスにはレイピア!色々能力入ってるからお試しあれ!」

「やったぁ!」

「ミユウには…ネックレス。魔力濃度が上がるぞ。」

「ありがと。」

「よし!誰か木の棒頂戴!」

「はいどーぞ!」

「ありがとクリシュナ!…模倣で木の枝を不知火に変化…出来た!」

「やっぱ便利だなー模倣。」

「欲しいなー。」

「使い勝手がいいんだろうなー」

「「いいなー」」

「お前らうるせぇ!早く魔王ぶん殴りに行くぞ!」

旅はより一層賑やかになった。

あれ?アイトは?


その頃、アイトは家に一人で居たとさ。

何とか脳が追いついた!

急加速するぜ!

第二期の予定も一応あるけどモチベ問題だ!

転生なうも書かなきゃあぁぁぁぁあああ!!!!!!

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