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告白  作者: P-d'Or
幼馴染み
4/11

幼馴染み-別れ-

「ゴメン。もう無理。別れよう。」


「えっ!なんで?」


「なんて言うか、別の子が好きになった。」


「そう。」


「本当にごめん。でも、ユウお前とはこれからも、友達として……」


「はっ?何それ、振ったその場で友達って、可哀想とか思ったの?馬鹿にしないでよね!」


「ごめん。そんなつもりじゃなくて……」


「あ~あ。もう良いわよ。こうしましょう。私があなたを振れば、あなたも私を気にする必要なんてないでしょう」


「いや……」


「なに?まだ何かあるの。話はもう終わりでしょう。じゃあ、さようなら。新しい彼女と仲良くね。」


私は、自分の分のコーヒー代金を、テーブルに置いて立ち上がり、お店を後にしました。

私、木ノ元優佳は今日振られました。高校から2年間、卒業してからは3年続いた遠距離恋愛。今日は久々に会えて嬉しくて、来年は私もそっちに……っていうつもりだったんだけど。

私の側にいた、以前と違う彼の雰囲気に、私は何となく嫌な予感がした。そして、失恋しちゃいました。


お店を出てから、止め処なく出る涙に彼との甘酸っぱい想い出が溢れてきます。


彼から告白された日のこと。

一緒に通学した日々。

2人で行った夏祭り。

デート。

そして、はじめて一緒になった日。

卒業式のあとでボタンを貰ったこと。


卒業してからも、バイトでお金を貯めて、彼のところに遊びにいったこと。

何で、友達のままでって言われたときに、突っぱねたんだろう。


私は、彼が好きでした。いいえ、今でも好きです。本当は、言いたかったんだ。

あなたが嫌いになっても、私は好きですって。でも、言えなかった。

きっと、ここでそれを言ったら、私はきっと取り返しの付かないほど嫌な女になっちゃうから。

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