UMAあるある、、、ってなんだ?
遅くなってすいませんでした。
とある昼下がり。ファミレスに集まる、3つの影。
どうやら話し合っているようですよ。ちょっと覗いて見ましょう。
ネ「にしても、ツチノコがファミレスに連れてってくれるなんて、珍しいよね。どして?」
ツ「別にいいでしょ。気分よ、気分。モスマンが一緒に暮らすことになったんだからね。歓迎パーティーを開くって感じかな。」
ネ「ええ!?私の時はしてくれなかったのに!?」
モ「そ、そうだったのか、、、。」
ツ「ま、お金はあとでネッシーが払うからね。じゃんじゃん食べちゃってよ。」
ネ「は!?」
▼なかなかうるさい客たちが現れたッ!
▼店員はどうする?
店員「お客さま、周りの人たちの迷惑になりますのでお静かに願います。」
ネ「えっ、あ、すみません。」
みんなも店内ではお静かに。マナーだからね。
と、声のボリュームを落として話しを再開し始めるUMAたち。
ネ「そういやさ、モスマンってアメリカから来たんでしょ?人間たちの扱いはいいの?そこそこ人気者なんだから、ちょっと人間たちの目にとまったり、写真に写らなくて大丈夫?」
モ「ああ、その点については大丈夫。こう見えて、俺の仲間は結構いるからね。母国の奴らにはちょこちょこ人間たちに姿見せといてって言ってあるから。」
モスマンは、自分の仲間について話し始めた。友達のことや、飛び方を教えてもらったこと。彼は思い出に浸るように話した。
そして、モスマンは突然他の2人に聞いた。
モ「ネッシーやツチノコには、仲間っているの?」
その時、ネッシーの表情が消えた。
ネ「、、、?ここはどこ?
パパ? ママ? どこにいるの?誰かいないの?
誰もいないの?
どうして?誰も返事をしてくれないの?
誰かアアアアアアアアア!、、、、、。」
ツ「大丈夫?なんか変だよ、ネッシー。」
ネ「ん、、え?ああ、、、あははッ、ごめん、ちょっとボーっとしてた。あはは、、、あははー、、、。」
今のは、ネッシーの過去。生まれた時から、ずっと一人ぼっちだった、
彼女の過去。
二度と思い出したくない、
彼女の過去。
ネ「それで、モスマンはカメラとか写ったこととか、あるんですか?」
モ「ああ、もちろん。やっぱ、テレビとか来られるとさ、ちょっと張り切って人間たちを脅したくなるよね。木の枝とか揺らしたりさ。」
ネ「あ!ありますあります!人間たちが来ると、サービス精神で、それっぽくしちゃいますよねッ!私はよく背中だけ見せたり、ちょっと遠くから首あげたりするんですよねー。」
モ「やっぱそうだよねー。ツチノコは?」
ツ「私は別に、、、。ただ、たまたま日向ぼっことかしている時に見つかっちゃうのはよくある。あと、トラップに誘われちゃうのも、、、でも私の足の敵じゃないんだよね。」
『UMAあるある』
テレビとか来ちゃうと、張り切って色々しちゃう。
カメラにちらっと写ったり、トラップを乱暴に荒らしたり、、、
ちなみにネッシーは過去に調査に行った潜水艦に体当たりしてるそうですよ。その潜水艦は一回転したらしいよ。おお、こわいこわい。
ツチノコは、トラップの餌に誘われやすいけど、驚異的な反射神経と脚力?で、ケースの蓋が閉まる前に、脱出できるんだって。うわ、幼女強い。
モスマンは、人には見えないアングルから木を揺らしたり、叫び声をあげてビックリさせたり。
住宅街とかでやったら、ただの騒音だね。
ネ「あとさ!人間たちへのお願いでさ、もっと可愛く撮って欲しいんだよね。なんかさー、写真撮るの下手くそな気がする。」
ツ「私は嫌かな。だって、それで正体バレんの嫌だし。」
モ「そうか?俺は、割とくっきり映し出されるから分かんない。ただ、遊び半分とかで追いかけてる時に、ビビって恐怖の声をあげんのは、やめて欲しいんだよな。なんか、テンション下がる。」
ツ「そんなこと知るか。でもさ、単純に後ろから時速100キロ越えで黒い巨大な生物が空飛んで、追って来たら怖いと思うな。私も想像したら、なんかヤダ。」
ネ「とか言いながらツチノコだって、人間に対して飛びかかったり、前を猛スピードで通り過ぎたりするくせに。」
ツ「あれは違うよッ!人間たちが私の体を勝手に触ろうとするからだよッ!」
ネ「本当かな〜?」
ツ「だーッ!もう帰るぞッ!支払いはしとくから!」
モ「え、もう?まだ、お昼だよ。」
そして、ツチノコは支払いを済ませプリプリとした様子で出て行ってしまった。そのあとを、2人が慌てて追う。ツチノコの足は意外と早く、追いついた時にはもう、アパートの前に着いていた。
ネ「ゼェゼェ、、、ツチノコ速すぎぃ、、、。」
モ「空飛べりゃすぐなんだが、、、わざと人が多い道を通ったな?」
ツ「気のせいだろ。そんなことより、さっさと部屋に入るよ。」
スチャッ! ガチャ!キイ、、、
素早く鍵を取り出すと、ツチノコの影は扉の影に消えた。遅れて、2つの影も中に入る。
数日後、、、
ネ「今思ったんだけどさ、ツチノコってどんぐらい足速いの?」
モ「確かに気になるな。ちょっと測ってみようぜ。」
ツ「は?嫌に決まってんでしょ。
って!ちょっ!」
バサッ!バサッ!
モスマンは、2人の少女を抱えて、ベランダから飛び立った。その大きな翼の持ち主は、河川の土手にある運動場まで飛んだ。
モ「到着〜。」
ツ「なんでまたこんな遠くまで、、、。」
ネ「あ!川あるじゃんッ!泳ごーぜっ!」
ツ「何しに来たんだよ全くッ!ハァ、、、どうせ走んなきゃ、帰してくれないんでしょ?」
モ「そのとーり。」
ツ「、、、チッ。」
舌打ちを鳴らし、めんどくさそうにトラックに並ぶ。服を脱ぎ、腰に巻く。フードをとった彼女の髪が太陽に反射して、鱗のようにキラキラと光った。
ツ「一回しか走んないからなッ!」
モ「分かったー!それじゃ、ネッシーお願い。」
ネ「それじゃ、、、
ヨーイ、、、ドンッ!」
タッ!
ネッシーの掛け声と同時に地面を蹴る。トラックの砂が、強く飛んだ。
タンッ!タンッ!タンッ!タンッ!タンッ!タンッ!
腕を力強く振り、ゴールの一点を見据える。
ヒュンッ!、、、ピッ。
モ「、、、!」
ネ「どうだったー?」
モ「じゅ、、、11秒、、24。」
ネ「は!?速ッ!え、数え間違えじゃなくて?」
モ「いや、ちゃんと測ったよ。嘘だろ、、、こんなに速かったなんて。」
ツ「フゥ、汗かいちゃったな。ちょっと泳ぐか。近くに川もあるしね。」
そう言って、『100メートル 11秒24』の女は川に向かった。
ネ「あ、待ってー!私も泳ぐー!」
モ「ちょ、水着は?」
ネ「必要なーいッ!」
川で全裸で泳ぐ、2人の少女。さすがにここの描写は描かないよ。色々、アウトだし。
このあと、日本にモスマンが現れたってニュースになったのは、どっかのUMAのせいです。
おまけ程度に
ネッシー 水中速度 30ノット
モスマン 最高時速 160キロ
あと、2人出したらキャラ紹介挟みます。お楽しみに。




