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やっとAIに少し触れました。

8/11 改行を増やしました

 家事を済ませて、今日のゲームの予定を考える。

 今日は平日、ログインしているユーザは減るはずだ。調合スキルを覚えるために薬局にいくか、ブラウメーアで儲けるか。

 ブラウメーアに行くためには肉と皮を手に入れないと儲けが少ない・・・。

 ゲーム内の状況もわからないのに考えている時間がもったいないからとりあえずログインする。



 ゲーム時間九時、日本時間九時だ。お詫びを受け取る。


 ギルドに入るとプレイヤーの数は減ったようだ。昨日のクエストの報告を行ったら、

「おめでとう。ランクがEにあがったよ。これからもがんばってな」


 七千五百マールを受け取り、ギルドカードを見るとランクがEになっていた。


 フロアにいるNPCの女性に確認したところ、クエストの依頼内容が変更になるとの事


・お使いクエの納品数が増える(報酬も増える)


・難易度の高い討伐クエが受けれる(報酬も増える)


・ランクが高い人向けのクエストがある(内容は様々)


 お使いクエストって評価が高いのかな?今なら私が独占しているみたいだし、しばらくお使いクエストをするのもいいかな。よし、薬局は休もう。

 まだ時間が早いから、中央公園に行って人の数を見てから薬局に行こう。



 !!なんじゃこの数は、平日だというのに一万から二万くらいの人がバザーを出している、よく見ると買取以外にも販売をしている人もいる。まあ逆もあるわな。これなら買えそうだわw。


 薬局に行き、しばらくお金稼ぎに集中したい旨を伝えてお休みをいただきました。



 中央公園に戻り、バザーする場所を探していると


「なんだこの数は、平日なのに仕事や学校はどうしてるんだ」


 と驚いている羊っぽい男性戦士がいる。服と服の間から毛がモコモコ出ている。何で男性で羊を選んだの?女の子なら可愛い感じがするけど、ちょっと理由を聞いてみたいな。


「それは放置露店だね」

 ちびっ子ドワ子[ドワーフね]が説明をしてくれた。なんだ放置露店て?


「放置露店ってなんですか?」

羊戦士がドワ子に尋ねた。いいぞいいぞーもっと聞けー


「バザー中はゲーム継続しながらログアウト出来るんだ」

便利だな使おう。


 バザーしている人の相場や品物を確認してみる。兎の肉や皮を買いたいって人はいないようだ。逆に兎の肉や皮を五十~三十五くらいで売りに出している人がいた。

 半端な薬草生と毒消し草は捨てて枠を増やし、空き枠は二十四。


 とりあえず肉と皮を三十で千二百ずつ買取をする。放置露店機能でログアウトする。



 お茶を飲みながらCONNECTを見る。トムとハジメの板に記載があった、トムからだ。


「鈴木さん、VRゲームはどうですか?ちょっと相談したい事があるんですけど」


 業務時間内なのに何だろう?仕事の関係だろうか?

 

「トム。しばらく家にいるから、手が空いたら電話してくれ」


 しばらくゲームをする訳にはいかないな。そういえばあのゲームのAIってどんな仕組みなんだろう?ちょっと見てみるかな。

 しかし、人が作成したプログラムの解析って大変なんだよねー。

どれどれ・・・、戦闘は予め戦闘パターンが登録されていて、それに近い動きを呼び出しているのか。

 なるほど。人の関節は数が決まっている。だからその軸と動きが記録されているんだな。

 そのパターンに無い、中間の場所で行動する場合は、他の似た動きから計算して補助しているのか。

 AIサポートがない場合だと、自分の好きな動きが出来るが、その分色んなことを一から計算しないといけないから、動きがモッサリしているみたいだ。


 野球ゲームでバッターが打つときは、力加減、タイミング、ミートポイントを選択したりするけど、そもそもバットを持ったり、構えたり、打つときのフォームまでは気にしない。

 AIサポートはそんな感じかな?


 常に用意している戦闘パターンが多すぎるとメモリやCPUのリソースを食いすぎるし、パターンが少なすぎると中間の処理を計算するのにリソースが必要になるのか。

 なかなか限られたリソースの中でいい仕事しているじゃないか。ゲーム作成会社の事を少し疑ってたけど、ちょっと評価があがったぞ。


 しかし残念だな自己学習機能がない。良く使う動きや本人の過去の動作から推測するところまで行ったら合格なんだけど。まあオープンソースで作ったならこんなところかなー。

 ゲームで使うにはちょっと手間が掛かり過ぎるし、費用がかさむからな。利益を出さないとねー。


 でも回避システムはちょっとあれだな。確かに全身を大きく回避したら当たりにくくなるけど。ちょっと動きに無駄があるなあ。ダメージを受けるよりはいいのかな?

 最大公約数を求めたらこんな回避になったのかもしれないな。



 剥ぎ取りのシステムは・・・。作業を全て省略して、結果だけ出しているようだな。兎なら肉と皮と決まっているから、刺したら肉と皮が出てくる。

 兎の剥ぎ取りがリアルと同じような動きで再現されても気持ちわるいし、いちいちそんな面倒なことはしてられないだろうゲーム性が落ちるからな。

 これはこれでいいんじゃないか。あっ電話だ。


「おはようございます。田中です。」


 用件は、富士山通製のVR用チェアー試作品のモニター依頼だった。ほぼ開発が終わって実用テストらしい。

 信頼出来てVRを長時間する人が必要とのことで、確かに私ならピッタリだ。モニター代も出るらしいし、二つ返事でOKしておいた。

 ちなみに法律でエコノミー症候群予防処置が取られていて、フルダイブ中は肉体に信号が走って、傍から見ると体がピクピク動いて気持ちが悪い。

 この製品は椅子側の方がグニャグニャ動くタイプだそうだ。テスト中に問題があると不味いので、生体反応は会社側に送られることになる。



 よし、再ログインだ。ゲーム時間は十二時、日本時間は十時半だ。

バザーを見ると全て買取が終わっていた、結構人いるんだなー。


 よし、お使いクエを受けてブラウメーアに出発だ。と、その前に兎串肉を買う。値段が一本百マールに上がっている。


「おじさん値上がりしたの?兎肉は値段さがっているんじゃないの?」


「確かに肉は下がっている。しかし炭の値段が上がり始めてね」


 なるほど、人口二十万の都市とはいえ、これだけ多くの人が一度に来たら色々と足らなくなるよな。

 お使いクエが評価が高いのもその辺に関係するのかな?まだ情報が足らないし、まずは移動だな。


 脱兎を使いブラウメーアに到着。冒険者ギルドに入ると、中にプレイヤーはいない。ドキドキするなあ。

「ウサギ肉と皮の買取をお願いします」


「肉が千二百個で十一万五千二百、皮が千二百個で十一万五千二百、合計二十三万四百だね」

「二十三万四百マールでよろしいですか? はい いいえ」


 YES、YES、YES。ニヒヒヒ。ウヒヒイ。笑いが止まりません。今の相場を確認したところ、兎の死体は百二十、肉と皮は七十二マールだった。まだいけるな。

 商会に行き荷物を受け取り、ブラウメーアの街のすぐ外にテント張ってログアウトした。

 お昼にはちょっと早いけど、移動に時間がかかるからね。


もうすぐゲーム時間十五時、日本時間十二時だった。


装備品

ランタン、布の服上下、布の靴、木の杖、ギルドカードEランク


ポシェットの中身 十一枠

薬草二十四個、毒消し二十五個、HP回復ポーション二十五個、テント一個、剥ぎ取りナイフ、

火種九個、クエストの品五品目


所持金三十三万二千四百四十マール  分納調合スキル代残り七万

LV二  経験値:四百八十二


参考:お使いクエの内容

・納期が十日後[当日含まず]、一品目千マール。一日短縮で百マール追加。

 一クエストあたりの品数十個*五品目


週末まで更新できないかも。ごめんなさい。



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