oil
小さなオリフィスを通ったoil
粘度抵抗にあらがえずに
急激な衝撃を逃がすことができず
破裂して
じわじわと広がっていく
冷たく張った氷の上に
にじいろ一つ
じわっと氷を溶かして、通り道
ふわっと香る独特の香り
この人は何だろう
自由自在に形を変えて
つかみどころがなくて
手にすれば、するっと逃げていくのに
手の上には、確かな感触がいつまでも残っている
あなたなんか大きらい
小さなマッチで放った火が
一気に表面を舐めて
熱い思いと、寒い思いが
今日も同居してる
これは恋?
どんなに濃い?
黒い煙が視界を遮る
燃えている間に、感じていた密度が下がっていって
燃え尽きたらきっと、炎は消える
君には出会いたくなかったよ
溶けた水に
真っ黒な色したマッチが沈んでいった
そしたら、きっとベタベタする。
足元は、つるっと転ぶんだ。
ありがとうございました。