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プロローグ
昔々の古い御話しです。
在るところに何千年と生きる道化師がおりました。
道化師は人間に興味を示しませんでした。
だって、人には寿命が有るのに自分には終わりが赦されない。
人に関わってそれを見送る事ほど哀しい事はありません。
しかし、
「ねぇー貴方、名前は何て言うのー?」
ひとりの人間が道化師に興味を持ちました。
それを境に道化師はその人間に興味を持ちました。
けれども、
ある日、彼女は姿を見せなくなりました。
心配した道化師は彼女の元へ行きました。
そこでは彼女は村の男達に生け贄として
―――――殺されていました。
道化は化け物となり男たちを殺しました。
そして、鮮血の海に沈む彼女を抱きかかえなきました。
どうか、滑稽なお伽噺なら………