前編:目の見えない少女
誤字などがあったら、声をかけて下さい。
松風柊季 中学二年生。
クラスでは、結構人気のある方で、学級委員をしている。
そんな俺のクラスには、目の不自由な女子がいた。
凛音 雪乃。
彼女は、目が見えない。手術をすれば治る程度らしいが、当人は嫌がっているらしい。
彼女の席は、教卓から見て右側の一番すみ。
席がえのときも、雪乃の席は、ずっと変わらなかった。
彼女は、明るく、少しおとなしめの美少女。
目が見えてたら、きっとモテモテだろうと、まわりが噂している。
雪乃は、毎日学校に来ていたが、ある日突然学校を休むようになった。
「松風、このプリントを凛音の家に届けてくれ。」
「え!?オレっすか?」
「そうだ。学級委員だろ?」
「ゔ、、。」
学級委員…とは名ばかりの俺だったが、立候補したからには逆らえなかった。
放課後。柊季は、みんなに冷やかされながら、雪乃の家に向かった。
ピーンポーン!
早く帰りたいのもあってか、少し強めにチャイムを押した。
「はーい。どちら様?」
出てきたのは、ショートカットの女の人だった。
「あら。もしかして、雪乃のクラスの子かしら?」
「はっ、はい!もしかして、お母さんですか?」
お姉さんかと思っていた人が、お母さんだと言う事に、柊季は顔が強張った。
「ふふっ、面白い事言うのね。貴方、松風柊季君?」
「はい、、。」
何故自分の名前を知っているのかは解らないが、あえて触れなかった。
柊季は、ゆっくりとソファに座りこんだ。
「あのっ、、」
「会いたがってるの。」
ドクンと、心臓が動いた。雪乃のお母さんが、言っている事の意味が、解らなかった。
これは、前編と後編にわけようと思います。