はじまりの出会い
(はぁ~ またいるよあいつ)
帰路の橋の上、一つ目の子供が通りかかる人を驚かしていた。驚かすと言っても人には彼が見えていないので素通されている。私は五十嵐胡桃 、人には見えないものそう妖怪が見えてしまうのだ、そのせいで幾度か危ない目にあっている。そのため妖怪とは極力かかわらないようにしているのだ。
(私には見えない、私には見えない、私には見えない)と胡桃は自分の心に言い聞かせ彼方を見ながら近づく
「ばぁ」
と大きな一つしかない瞳が目の前に現れた。胡桃は来るとわかっていたが少し驚いてしまった。胡桃は起点をきかせわざとクマのキーホルダーを落とし、難を逃れた。一つ目の子供わ一瞬驚かせられたと思い嬉しそうにしていたが、胡桃が華麗にスルーしてしまったので落胆していた。
「ただいまー」
「お帰りなさい」
と母親が出迎え手に来た
「お母さん、またあいつが橋の上にいてさ、ちょっと怖かったんだよね」
母親は唯一、胡桃が知っている人で妖怪を見ることができる、そのため胡桃は妖怪の話や相談はいつも母親にしている。
「あの一つ目小僧ちゃんは、ただ人を驚かせたいだけだと思うから大丈夫だと思うわよ」
「そうかな」
「そうよあの子私が驚いた時すごい喜んでいたんだから、悪い子じゃないわ」
「大丈夫だったの? お母さん」
「別に危なくないわよ、いい妖怪もたくさんいるんだから」
胡桃はお母さんの言ったことを考えながら寝むりについた
「いってきます」
「いってらっしゃい」
胡桃が昨日一つ目小僧の橋の上についた
・・・・「なに、あれ」
黒く、10メートル近くの巨大なだるま型で腹に大きな口があり頭に角が生えた化け物が一つ目小僧と通りかかる人を腹の口に放り込んでいる。恐怖からか本能からかわからないが胡桃は背負っていたバックを放り投げ一心不乱に走って逃げていた。不自然に逃げてしまったせいか化け物は胡桃が見えていることに気づき後を追ってくる。
「嫌、こないで」
と泣きながら逃げているうちに森の中に入ってしまう。森の茂みに隠れ化け物がいなくなるのを待っている時、胡桃はこの森が母親からも入らぬよう言われていた妖怪が跳梁跋扈している危険な森だと気づく。同時に化け物に追われている恐怖と森の妖怪に対する恐怖から尿を漏らしてしいた。その匂いにつられ化け物が近づいてくる。
「見 つ け た」
と化け物が言った瞬間目が合い震えが止まらず動けなくなった。化け物が腕を伸ばし胡桃の体をつかんだ。そのとたん巨大な獣の足が化け物を踏みつけた。
「ああああああああああ」
化け物は苦しみもがきあがいている。
「ほら、この森にいたらでてきたじゃないですか」
そう言いながら茂みをかきわけ女が出てきた。
「違う、この子娘がここにこやつを連れてきたんだ」
上から声が聞こえふと胡桃が上を見ると凄く大きく尾が九本あり美しい狐の妖怪が化け物を踏みつけている。
「この程度の奴なら封印しなくていいですね、踏みつぶしちゃってください」
と女が言ったとたん、足が化け物の体を貫抜いた。
胡桃が呆然と女のことを見ていると目が合ってしまった。
「ねぇ 君 大丈夫?」
胡桃は女の問いに答えようとしたが声が出なかった
胡桃が恐怖におののく姿に気付き女は笑みを浮かべた。
「君 もしかしてさ、妖怪、見えるんでしょ」
胡桃はコクリとうなずいた。




