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第7話
「……では、ほかに質問がないければ、これでブリーフィングを終了とします」
結局、残り1人の科学者は間に合わなかった。
副総司令官は科学者の終了の発言を受けて、椅子に座ったままで俺たちに伝達を始める。
「ブリーフィングは以上だ。身辺整理も必要だろう。明日午前8時に、本建物の6階にある第3会議室に集合を。そのときには残っている科学者にも集まってくれるだろう」
期待を込めた口調で、発表していた科学者へ目を送る。
ただ発表者はようやく終えた安堵でか、もう気もそぞろだ。
「では解散」
とん、と拳の指の根本あたりの骨がはっきり見えるところで、まるでノックでもするかのように副総司令官は自身の机をたたいた。
これを合図にそれぞれが席を立ち始め、俺も部屋を後にした。