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第60話
一通り見回って、特に傷などがついていないことを確認すると、ようやく乗ろうとする。
オートマチックシステムの、いってしまえばよくある5人乗りの普通乗用車だ。
ただしナンバープレートは手野のプレートになっているところが現実とは違うというところぐらいか。
「ん、それでどこに行けばいいんだ」
車の右側にある運転席に乗り込んで、シートベルトを着けるところまではよかったが、そこからはどうすればいいのかわからない。
電気自動車のようで、エンジンの類はない。
かわりに始動用のボタンがあって、それを押し込んで車の発信準備を整えつつ、レイへと尋ねた。




