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第30話
「それで君のことは何と答えればいいかな」
ゆっくりと壁際に寄せられているベッドに腰掛けて、立ち上がろうとしていく。
足を動かす、体を伸ばす、手を出す。
そしてこれらの中心に頭を据える。
「なるほど、まだ動かすのに慣れる必要がありそうだ」
「私のことはお好きにお呼びください」
「ではレイと。そう呼ぶことにしよう」
「わかりました」
AIということもあって、頭に直接響いてくるような、そんな印象がある。
まずはこの体の動かし方に一つずつ慣れていくしかないだろう。
ほかのことはそのあとだ。




