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第2話
「MSCの討議を経て決定された事項だ。こちらとしても疑問点はあれども、実行に移すという前提ですでに物事は動いている」
副総司令官が教えてくれる。
つまり、これは決定事項であり、この会合においてはそれをどうやって実行するかの話し合いが行われるということだ。
だが、それにしては必要な人員が未だ来ていない。
「では、本日の討議する内容は?」
「軽いブリーフィングと考えてくれ。だがそれについて欠かせない人物らがまだ来ていない。来るまでしばらくかかるかもしれんが、そのまま座っていてくれ」
「了解しました」
背筋を正しく伸ばして、受け取っていた資料に目を通す。
見ているだけでクラクラくるような単語の羅列ではあるものの、酔いそうな頭を軽く左右に振りながらどうにか読み進めていく。
そのうち我慢も難しくなってきたころ。
バンっとドアが乱暴に開かれ、息を切らした男女のペアが部屋へと入ってきた。