第15話
「では今回の実験について、詳細をお話しさせていただきます」
言いながらも大きなボストンバッグを椅子の後ろから取り出してきて、中身を空けていく。
それを副総司令官が座っている机のところへと順番に並べていった。
「今回の実験は、みなさんの意識を再構成し、データ上に再構築することとなります。肉体からみれば夢を見ているような状態に近いものと考えていただければいいと思います」
装置の一部でも持ってきたようだ。
ヘッドギア、生命監視装置の一部、それにいくつかの想像もつかないようなもの。
「ここにあるのは今回の実験で用いる装置の一部です。特別に借りてきました」
あ、さすがに本物じゃないですよ、と科学者は付け加えた。
そしてちょっといいですか、と横にいたアルフレッドに声をかけ、その実験装置の一部を彼に取り付けていく。
「実際は生命維持装置として円筒形の筒の中に入っていただきます。その中でこれらの装置をつないでいき、眠りについてもらうことになっています」
網目状になっているヘッドギアをしっかりとアルフレッドの髪に密着され、さらにその上からカバのようなものを取り付けていく。
それらの先は切れているが、本来であればその装置の向こう側につなげるのだろう。
そしてほかのものも体の、今は服の上から取り付けられていく。
「このようになります」
これであとは寝るだけということらしい。
「眠っている間にもモニターは常時行っています。もしも途中で何かしらの異常が出た場合は、強制的に夢から覚めていただくことになっています。痛みを伴う可能性がありますが、できるだけバックアップはさせていただきます」
科学者はそう言った。
ちなみにアルフレッドは寝たふりをした。




