【プロットタイプ】消えたキャラメル
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
意外と売ってないんですね。
キッチンの戸棚を開けると、キャラメルの箱が一つ入っていた。上下に振ると中身が入っていた様で、カサカサと音を立てる。どうやら瑠衣が買った様だ。
その日の昼、夢を見た。私は古代ギリシャを思わせる様なショッピングモールの中にいた。そこで瑠衣と諭羅が口をモゴモゴと動かしていた。
夢の中での私がナレーションを行う。
――この子は瑠衣と諭羅。何時もキャラメルを食べている。
夢の中なのだ。だからこそ、現実とは違う事が起きる。瑠衣も諭羅も頻繁にキャラメルを食べることはしない。そして指摘する人間も居ない。
「鏡花も食べる? キャラメル」
「戴くよ」
そう言ってキャラメルを貰った。其れは丁度、キッチンの戸棚に入ってのと同じものだった。白い下地にキャメル、ナッツの画像。ポップな字体で『キャラメル』と書いてある。
「美味しい」
キャラメルの比率よりもナッツの比率の方が多い。噛む事にゴリゴリ、ポリポリとナッツが砕ける。あとからしっとりとしたキャラメルの甘さが追い掛けて来る。
「其れは良かった」
其れから三人でライブハウスに寄って盛り上がった。空気は意外と劇場と似通っていた。
一日の終わりの僅かな自由時間。何時もの様に寝そべっていると、瑠衣が私の体を座布団にする。夢の中では共は『キャラメルを食べる事』が日常であったが、普段はこれが平常運転。
キャラメルの様な甘さはない。人の体を座布団にする辛さはある。
「あのさー、瑠衣たん。キャラメル、貰って良い?」
「あ?」
珍しく返事をしたと思ったら、私の背中に散った髪をわさわさと撫でる。肯定はしてくれている様だが、何の事か分からないという反応だった。
「ほらー、キッチンの戸棚に入ってたキャラメルナッツの!! 私は買ってないから、瑠衣たんが買ったんしょ?」
まだ訝しげな顔をしている。瑠衣は捻くれているが嘘は吐かないので、本当に知らないのだと思う。その事実に少しの動揺を覚えた。私の記憶が嘘の様に思えたのだ。
「あーもーどいてー。探すから。ここだよって言うから」
そう言って暴れた後、私と瑠衣はキッチンの戸棚を確認する。そこにはお菓子は確かに存在していた。チョコとビスケットが少々。だが私が指摘したキャラメルナッツのは存在しなかった。
「うぅ……」
「……俺は休日、諭羅からキャラメルを貰ったが、その場で食べたから家に持ち帰ってない。夢と混同してるんじゃないのか?」
そう言って翌日、瑠衣からキャラメルの箱を貰った。夢にまで見たナッツ入りのキャラメルだった。話によると、諭羅に頼んで貰った様だった。礼を伝えて食べる。
「意外とナッツ感ないね」
「キャラメルメインだからな」
家の戸棚を開けたら、キャラメルの箱が入ってました。
黄色の下地に、ランナーバンザイではなく、ナッツ入りの。
どうやら物凄く興味を惹かれていた様で、夢にも出て来ました。友達から貰いました。
あれ、意外と売ってないんですね。
話によるとお菓子の〇〇〇〇で買ったそうな。
感想としてはほぼキャラメルメイン。甘さは控えめ。
ナッツが下敷きになってるので、噛む時にそこまでナッツ感はありません。
キャラメルが溶けて消えて来ると、ポキポキします。
夢と違うな。当たり前だけど。
夢の中ではほぼナッツ。接合の為にキャラメルがある感じなので。
お腹空いて来ましたね。