表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/10

物資補給所事件その3

「できないわけないのにゃ! このコラット様の手にかかれば、どんな難解な事件も解決なのにゃ!」


「コラット、煽りに乗ったらだめだって。先輩もあんまりいじめないでください、僕の幼馴染を」


「ごめん、ごめん、だってさ、この事件、解決しないと思うんだよねぇ。当初、犯人はすぐ捕まるだろうっていう見解だったのに、どんどん難解になっていくし。俺も疲れてるんだよね。現場、前の担当者のせいで、荒れて証拠も出てこないし。現場検証の前にズカズカ現場に入り込んでさぁ」


 マジで目が怖い。軍が警察の役目も担っている。パスティは、中間管理職なので、大変そうだ。


「証拠が荒らされて出てこなくても、もう少し詳しく事件の背景を教えてほしいにゃ」


「じゃ、現場に向かおうか。事務所だったんだけど、さすがに人が3人も死んだからね。今は閉鎖して別のところを事務所として使ってるよ」


「今もすぐ現場に入れるにゃ?」


「特別に許可をとってあげるよ」


「特別なのは、『コラット』ですよね? 許可なんて必要ないでしょ、先輩?」


「ボルドくんは怖いなぁ〜。確かに『コラット』は治外法権だけどさ、ボルドくんは違うでしょ?」


「ゔっ……」


「まぁ、エリートの雪豹一族のボルドくんなら、許可が降りないわけないと思うけどねぇ〜許可を取るのは手間だなぁ〜」


「おっお願いします」


「パスティさん、コラット様の幼馴染を虐めないでほしいにゃ。ボンドは助手だにゃ、現場に入れないと困るにゃ!」


「分かってますよ、コラット。許可を取ってくるので待っていてください」


 パスティは、この場を離れていった。


「え? コラット僕のことボンドって言った?」


「接着剤だにゃ、ボンドは。そんなことは言ってないにゃ」


「聞き間違え?」


「そうだにゃ〜ボンドはドジだにゃ〜」


「え? またボンドって言ったよね? 僕がそのネタでいじめられてたの知ってたよね?」


「リアルに間違えたんだけど、面白いからイジるにゃ! ボルドという名前は天才にゃ!」


「名前が天才とかあるの?」


「逆にないのかにゃ?」


「あるわけないよね」


「細かいことは気にするな! だにゃー」


「細かくないし、かなりでっかいし」


「ボルドはああ言えばこう言うし、だにゃ〜生きてて疲れないのかにゃ〜?」


「慣れてますから〜」


「ボルド、目が怖いにゃ」


 パスティがひょっこり顔を出した。


「戯れてるのは微笑ましいけど、準備ができたから、現場に行くよ」


次回、現場へ。真相は明らかになるのか……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ