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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

とある敬称が友人の雄の部分を刺激したお話

作者: ふりがな
掲載日:2020/05/09

 

 リアルでの話し方と、ネット上でのチャットの仕方は、大分違う物だと思う。必然、会話の内容も変わる。

 私は、チャットでは飽和させるくらいの会話量を熟す派だ。所謂マシンガントークである。現実で同じ会話量を熟すには、とても舌がまわらくても、チャットではそれが可能だ。

 しかし、相手が会話量に着いて来られるかとなるなら、それは少数派なのだ。私がチャットを初めて知り、時が経つと、某ゲームでの私はキーボードを使わず、パッドでの遅い文字の打ち込みを好んで使うようになっていた。

 舌っ足らずになった感覚が、新鮮で楽しいと感じたためだ。

 相手の会話量に合わせるにも、パッドが丁度良いと、当時は思っていた。

 私がわざと遅いチャットをするようになり、本来の会話量を知る当時のフレンドは咎めたりもしたが、私は特に不便もなくパッドでのチャットを利用し続けた。

 古いフレンドが去り、新しいフレンドが現れる。それでも、会話量に困る事はまず無い。

 多くの会話量を熟せる人は、実際少数派なのだ。


 そんな中で、私は彼と出会った。

 私のパッド会話技術では、ギリギリ間に合わない会話量を熟す人物の登場を、私は賞賛した。


 まさか、私にキーボードを使わせるとは……、貴様、本物だな?


 私は敬意を込めて、彼に敬称をつける事にした。⚪⚪⚪⚪嬢、若い女性につける敬称である。

 彼は女性の容姿のキャラクターに、女性の名前をつけていたので、私の中では、それはなんら不自然な事では無かった。


 そして、敬称をつけ始めて数日後、私はネット上のフレンドである彼に、雄アピールをされる事になる。


 待て、私は雄なんだが?


 私は決して敬称以外で、彼を女性扱いした事は無い。

 と言うか、チャット上で性別が特別な価値を持つと思っていない私は、性別の解らない相手を女性扱いなんてしたりはしない。

 99パーセントはネナベだ。なんて言われていた時代である。

 女性から、私への雌アピールは解る。それは、私が相手を女扱いしないからだ。だが、それは良い物だ。


 しかし、普段から男だと公言している私への雄アピールとは、いったい、彼はどういうつもりなんだろうか?


 貴様、さては……(


 当時の私には、その理由がさっぱり解らなかった。後になって、その原因を知る事になる。原因は敬称だ。


 ⚪⚪⚪⚪嬢。


 その敬称に、彼は自身の雄の部分なんだか、雌の部分なんだかを、たいそうに刺激されたのだ。気付けなかった私にも、言い分はある。


 いや、そのキャラクターに愛着無いのかよ……ロールプレイだろ?

 男を女扱いするなとか、貴様カ⚪ーユ・⚪ダンか何かか?


 彼は自身を雄だと主張するために、自分を男だと言いながら、私に様々な趣味を披露し続けた。その間、結局私は敬称をやめなかった。敬意を持っていたからである。

 私は、困惑しながらも彼の雄アピールを聞き続けた。男だと知っていると私が言っても、彼は決して受け入れなかった。そして、そのすれ違いは、彼が居なくなるまで続いた。


 今考えると、あれは、黒歴史である。






実際敬称は何が良かったんだろうか……




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