表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨のち晴れ  作者: 栞那りあ
0歳~12歳
8/104

小学校 1度目のいじめ

 中学の話へ行く前に、まずは1度目のいじめの話をする。

 相手は近所の同級生で、斉藤賀世子(かよこ)ちゃんという子。

 小柄だった私に比べて賀世子ちゃんは背が高く腕っぷしも強く、威圧感があった。

 意地悪で八方美人な、苦手なタイプだった。

 気が弱かった私は低学年の頃から賀世子ちゃんの言いなりになる日が続く。


 田舎なので、大体は一年生の頃から近所の子と毎朝登校するのだが、

 合流していきなり話すように命じられるのが「昨日何をしたか」だった。

 適当だと怒られる。事細かに、学校から帰ってどんな遊びをして、どんなごはんを食べて、何時に寝たかという流れを強制される。

 言わなきゃいけない意味が分からなかったが、怒られるのが嫌なので取り敢えず毎日言われるがまま答えていた。


 そして放課後は大体は近所の子と遊ぶものなのだが、彼女の場合は特殊だった。

 部屋に入るなり、怖い顔をして私の机の引き出しを全部チェックされる。描いたイラストは散々バカにされる。賀世子ちゃんの気に入ったものがあれば、「コレ貰っていいよね?くれないとシメるよ?」……ジャイアン方式で没収される。

 嫌だと言っても、私の言うことが聞けないのか!と怒られて、手首抓りやゲンコツを貰うのが嫌で結局差し出すことになる。

 サリーちゃんのコンパクトのような大きなものは除外され、小さな物が選ばれていた。(可愛い鉛筆キャップやセーラームーンのカードなど)

 引き出しを開けられるたびに、今度は何を言われるんだろう、何を取られるんだろうと毎回怯えていた。


 (何年生の時だったか、親を通じて賀世子ちゃんから嫌な目にあわされているということを抗議してみた。

 賀世子ちゃんの親御さんは凄い剣幕で、「うちの子がそんなことをするはずがありません!勝手なことを言わないで下さい!」の一点張りで全く話にならなかったようだ。

 親に相談しても解決にならなかったので諦めた)


 そういう『友達付き合い』が4年生の初めくらいまで続いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ