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雨のち晴れ  作者: 栞那りあ
0歳~12歳
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小学校 ADHD的な問題児

 小学校の授業は、ほとんどが退屈なものだった。

 そんなこと知ってるよ、という舐めた態度で、筆箱のフタをパカパカ言わせたり、ガタガタと机や椅子を揺らして、傾け加減を誤ってたびたび椅子が後ろに倒れて落っこちていたような子供だった。

 今考えると、周りに迷惑なことこの上ない。いくらうるさいと注意されても繰り返していたので、現在だと通級送りだったのかもしれない。

 そして厄介なことに、担任から答えを質問された時は率先して手を上げて当てて欲しいタイプだった。積極的な授業態度と、成績も80~100点だったので通知表も良い方だった。

 つまらない勘違いミスが無ければ100点だったのに……というテストが多かったためか、また普段の忘れ物が大変多かったこともあり、そそっかしさが勿体無いですともよく書かれていた。

 授業中別の事を考えてボーッとすることも多く、急に当てられて教科書を読むように言われても、何ページのどこからですかと訊いているような有様だった。

 しかし読み始めればハキハキと喋り、評価も上々であった。

 (そそっかしさと退屈を嫌うところなど、大人になった今も殆ど変わりなくそのままである)


 更に付け足すと、小中高通して周りのクラスメートからはよく「岡部さんは変わってるね、普通じゃないよね」「理奈ちゃんは個性的だよね」と言われることがしばしばだった。

 自分としては至って普通に過ごしていたので、普通って何?普通じゃないの?と全く理解出来なかった。

 同じように、周りもボーッとして聞き間違いが酷かったり忘れ物が多すぎたりする私のことを普通ではないと理解出来なかったのだろう。

 そういえば、椅子から落っこちることも日常茶飯事だが、休日や通学に使っていた自転車で派手にこけることもしょっちゅうであった。公園のブランコで遊んでいた時も、いかに360度に近く動かせるかを立ち乗りでやっては、勢いですっ転んでいたような子だった。椅子も自転車もブランコも、それでも懲りずに繰り返すもので、常に生傷が絶えなかった。


 大人になった今、MBTI16タイプ診断というものをしてみたらINTP-T(外向型38%:内向型62%、直感型73%:現実型27%、論理型56%:道理型44%、計画型12%:探索型88%、自己主張型24%:慎重型76%)だった。親しい人との交流はそれなりに好きだし、そそっかしいことが多いのでそんなに慎重派だとは思わないのだが、ともかくこういう結果らしい。新しい物好きなことや、嘘が大嫌いで指摘が激しいことなど、ほとんどのことが当たっていた。

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