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最近更新ペース遅くなってすみません( ;∀;)
私は昨日言ったことを撤回したいと思います。あきらめて前を向くことなんてできません。
だって、私の好きな人は私と同じ教室で、私と同じ空気を吸って、私と同じ授業を受けているんですもの。
そんな様子を見てあきらめれる人がいたら、私はその人を神と呼んで拝み奉ります。
せっかく好きな先生の授業を受けているのに、憂鬱な気分です。
私は窓の外を向いて空を見た。
「俺の授業でぼーっとするのはいい度胸だな。水元。」
気が付けば先生が私の横に立っていた。「す、すみません。」
私が慌てて謝ると、先生はにっこりわらって教卓へと戻って行った。
私の好きな先生は国語の先生で私の担任の先生だ。佐藤祐樹先生は新米の先生で、歳も大体25前後で若くてイケメンで優しいと評判の先生だ。
あたしは個人的に仲良くしてもらっていて、恋愛の相談とかよく乗ってもらっている先生だ。
先生がもう少し若かったならきっと私は恋をしていたと思う。
若くないから残念なのだけれど。
授業終わりのチャイムが鳴って、遥と皐月が私の席のところへ集まってきた。
「あんたが佐藤先生の授業でぼーっとするなんて珍しいわね。それくらいあいつのこと引きずっているのかしら。」皐月の厳しい一言。
「皐月・・・もう少し歯に衣を着せようよ・・・。」遥のフォロー。
そんな二人のやり取りを見ていたら、なんだか私は開き直っていた。
「ありがとう二人とも。私、うじうじせずに、自分らしく生きていくことにするよ。」
私が満面の笑みでいうと、二人ともいきなりのことで驚いたのか、きょとんとしていた。
さよなら。好きだった人。これから自分らしく生きて見返してやるんだから。
開き直った私はどこかすがすがしそうに夕方のオレンジ色の道を家の方向へと進んでいった。