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自分の周りのそれはもう凄い人たち

初めてですので拙い文章ですが読んでいただけると光栄です。

 自分の母はそれはもう凄い人だ。

 今日もお腹を満たして余りあるほどの食事を手にして帰ってきた。いつか来るその日のために、その余ってしまった食事を大事に保管しておく。それを他の奴らに奪われぬように夜通し監視する。

 この癖はいつ頃から身についたものだったか。記憶は定かではないが、確か自分は十分成長していたような気がする。いや、まだそこまで育ちきってはいなかったかも…。


 自分の兄弟たちもそれはもう凄い人だ。

 あれは蜂たちが活発に活動し始めたころだった。一人の兄弟がその日の食事を携えて久しぶりに母の下へ現れ、食事の半分を置いて帰ったのだ。なんということだ…!自分で手に入れた食事の半分を誰かにあげてしまうとは!

 「一人じゃ食べきれないから」

 「あなたもあの人の子ね」

 母は嬉しそうな顔をして食事を始めた。そうか、あいつは母のこの嬉しそうな顔を見たかったのか。そう考えると食事を置いて帰るという行為の意味もわからなくはない。あいつはそのために母の下に来たのか。

 …あれ?何かおかしいぞ?…母の下に?自分もすぐ近くにいるのに?母とも久しぶりの再会だろうけど、だとすれば自分とも…。そんなことを考えながらあいつを見ていたら、帰り際のあいつにひどく睨まれてしまった。まるで人を見るような目じゃなかったよ…。

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