表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

魔王城再建計画_part1

崩れ落ちた魔王城の瓦礫を前に、ただ立ち尽くす俺。

黒焦げの石壁からは、まだかすかに煙が上がっていた。

――ここから、どう再建すりゃいいんだ?

そんなことを考えていたときだ。

背筋を氷の刃でなぞられたような、冷たい声が背後から響いた。

「……貴方様が、新しい魔王様ですね。お待ちしておりました」

「ひゃいっ!?」

思わず情けない声をあげる俺。

振り返ると、そこには肌の白い、まだ幼さの残る少女が立っていた。

小柄で華奢な体つきだが、瞳だけは妙に鋭く、言葉に抗えない威圧感を放っている。

「さっそくですが、この魔王城を再建する必要があります。先代からお世話になっている《オークの森建設》にアポを取ってありますので、まずはそちらのプレハブへ」

少女が指差す先――焼け焦げた瓦礫の中に、場違いなほどピカピカのプレハブ小屋が一つ。

……いやいや、絶対に世界観おかしいだろ!?

俺がツッコミを入れる間もなく、少女はズカズカと小屋へ歩みを進めていく。

「ちょ、ちょっと待て!」

慌てて呼び止める俺。

「お前……いったい何者なんだ?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ