インターハイ決勝に死んだら目を覚ましたら戦国時代で少女でした。
鳥取県のホテルにて
「ついに決勝か・・・」
ジャージを着た少年が呟く。
少年は本日弓道でインターハイに進んでついに決勝の朝だった。
「出来る事をするだけだ。明兄も来ているしな」
少年は小学生の時に両親を通り魔事件で亡くしてから共に日本史教師の伯父夫婦に育てられて歴史好きであり七歳上の従兄の影響で弓道を始めて中学・高校で弓道部に所属しインターハイ初出場となる高校一年生だ
「行くか。」
部屋を出てホテルの食堂で顧問に挨拶してから先にホテルを出ると幼稚園ぐらいの女の子を連れた親子連れがおり幼稚園児の弟と思われるまだ二、三歳の男の子が手に持っていたボールを落としボールを拾おうと車道に出るとトラックが男の子の方に
「あ、危ない!!」
キィー
ドン!!
「キャー!!大丈夫早く救急車を!!」
男の子を抱いた母親らしい女性が慌ててスマホを出し救急車を呼ぶ姿が見えるが意識が遠のく
地面に自分の血らしいのが見える
体中が痛く息をしているのもやっとだ
(ああ、俺死ぬのか
インターハイ・・・決勝まで行ったのは良かったけどー)
そのまま意識を失い死んだ筈だったー
「ひ、ひさぎ!!いつまで寝ているのよ!?早く起きないとまたお鶴婆に怒られるわよ!!」
「え?ひさぎってここだこだよ?」
目を覚ますと小袖を着た十四、十五歳ぐらいの少女が呆れたように見ていた
「ひさぎ、また寝ぼけてんの?」
「いやだからひさぎって誰?」
「アンタ、呆けるのにはまだ早いわよ。早くしないとお鶴婆がー」
自分をひさぎと呼んだ少女がハっとしたように障子を見る
「アンタらいつまで寝ているんだい!!今日は千代女様がお越しになれる日だよ!!」
六十後半の老婆が来た
「は、はい。ひさぎ早く支度しょう。」
「いやだからひさぎって・・・え?俺・・・女!?」
寝巻きを見ると男にない筈の胸があった
「ひさぎ?アンタ本当にどうしたの?」
「い。今何年だ?」
「永禄十二年(1569年)だけどー」
「う、嘘だろう!?あ、あとここは?」
「具合悪いの?ここは信濃国の祢津村で望月千代女様のお屋敷にある離れよ?」
「・・・うん夢だ、夢!!!」
パタン
「ひ、ひさぎ!?」
その少女が近づいてくると同時に再び意識を失うのだった。