ミシヤソレトモワカヌマニ
静かな森の中で
風がそっと囁く
生態の移変りを
木々の葉の色が語る
見つめていれば見えるのに
時の流れに見逃してしまう
朝川の靄の中に
視線をあつめて
水の循環の恵を
霧と雲の白さが語る
見つめていれば見えるのに
時の流れに見逃してしまう
鳥たちの飛来が
大空に響き渡り
多様性と調和を
鳴き声と求愛が語る
見つめていれば見えるのに
時の流れに見逃してしまう
鮮やかな花々が
彩り豊かに咲き
繁栄と逞しさを
存在そのものが語る
見つめていれば見えるのに
時の流れに見逃してしまう
こうして今年も過ぎていきます。
お読みいただきありがとうございました。