序話:最弱と最強の出会い
2009年最後の日……
所謂大晦日は皆様、いかがお過ごししましたでしょうか。
俺、萩原 浩介《はぎわら こうすけ》は年越し蕎麦を食べて、寝ました……
実を言うと冗談です、俺は諸事情……まぁ、高校生で早くも地元から離れて一人暮らしという事なんですが。
そんな事はどうでもよくて……改めて俺、萩原 浩介はこの日
死にました
理由?そんなものは何もなく、ただコンビニの帰りに頭の狂った謎の人物に後ろから刺された
そう 理由もなく だ。
だったら何故、俺が今こんな事を考えられてるかと言うと天国にいるからとかじゃなくて……いや、もしかしたら天国なのかもしれないが、俺は 生きている からだ。
意味が分からないのは百も承知で、実際俺も何がなんだかわからない状況だ。
ただ、俺が分かっている事は俺は森の中にいて、更に目の前に金髪、碧眼、ゴスロリドレスを着た少女がいて、そいつが興味深そうに俺を見ている。
これが今現在の状況。
俺が何も言えず、目の前の美少女をただ呆然と眺めていると、それまでじっーとこちらを見ていた少女が口を開き、俺に向かって何の罪悪感も無さそうな顔で酷い事をサラッと言いのけた
「君、今までの勇者の中で一番弱いね!下手すると一般人以下かも……!」
この言葉に俺は酷く心を傷つけられ、余計に何も喋れなくなっていた
その言葉に含められていた【勇者】という謎の言葉にも気がつかずにただ、目の前の美少女を見つめ続けていた
序話という事で結構短くなってしまいました
次回からはそれなりに長くなる予定です