Eps6.魔法
「魔法について詳しく教えてほしい」
夜が明け、リリィと歩き始めてしばらくした頃、俺は魔法を詳しく知りたくて教えてもらうことにした。
「魔法に関する記憶もなくなっているんですね。分かりました。私が知っていることでしたら」
リリィは、歩みの速度を少し落とし、話してくれる
「まず魔法は、すべての人ではなく、適性がある方が使用できます。そして、一説には、神様から賜れた奇跡とも言われています。それぞれ司る力には違いがあり、様々な神様が崇められています。もちろん、すべての人がというわけではなく、信仰していない方もいます。帝都にあるダオロス修道院もそういった信仰者の方たちです」
宗教的な話だなと思う。
「葉法は、大まかに火、風、水、雷、土、光、闇といった属性があり、他にも、空間干渉や転移といった属性を持たない特殊なものもあります」
「色々あるんだな」
「はい、自身の魔力を使って放ちます。ただ、オーラの量はそれぞれ違うので、魔道具を補助に使う方も多いです」
「なるほど、聖なる光の魔法って呼んでたのは、光魔法なの?」
「そうですね。光魔法の系統です。魔獣や魔物といった魔族に対してとても有効で、使用できる方も限られている魔法と聞きます」
「そうなの⁉」
結構、レアな魔法と言われちょっと嬉しくなってしまう。
「もしかしたら、ヨリモト様は帝国の関係者で、都に着いたら、記憶を思い出すきっかけになると思います‼」
「な、なるほど」
嬉しそうにそう言ってくれるリリィに、嘘をついていると分かっていても、こちらもつられて、笑顔になってします。
「また、夜になると、襲われるかもしれないので、急いで、日が落ちる前に着きましょう」
「そうだな、急ごう。教えてくれて、ありがとうね」
お礼を言いつつ、俺とリリィは速度を上げて目的地を目指すのだった。