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「皆!大丈夫!?」
急いで村に戻ると、村長や殆どの大人達が広間に集まっていた。
「マナリア!」
村長が私の名前を呼ぶ。
「うん!どうしたの!?」
「し、島が堕ちる!」
「ええーーーーー!!!!」
「ご、ゴメンなさい!」
そう言って深々と頭を下げる少女。既にべそかいて、見ていられない状態。
「えっと?」
「申し遅れました!!私が現況の錬金術師、アチュラーです!すいません!!」
「何やったかは後で聞くよ!どうにかできるの!?」
「はい!島は堕ちますが、必ず空に返します!そして、空に留めます!」
「どうやって」
「………召喚獣を使います」
「しょ、召喚獣?」
「えっと、つまり私の使役している白いドラゴンで何とかします」
「ならやってよ」
「………」
「出来ないの?」
「ここは魔力が薄くて……あっ、ねぇ!手伝って!」
「私に出来ることなら初めからやるつもりだったよ。何をすればいい」
「私に魔力を貸して!」