第一章 五年ぶりの再会
第一章 五年ぶりの再会
「ヨアヒム大佐。この話をしている中来ましたよ。新人」
部下のラインハルト・オットー・アイヒマンがこう言ってきた。
「ありがとう、早速通してくれ。」
自分は、キューバ産の煙草を吸いながらこう言った。
「確か、その人はブットシュテット家のお嬢様らしいですよ。」
アイヒマンがそう言う。
「わざわざお嬢様が親衛隊に入隊するとは。
親衛隊も自由になったものだ。」
正直なところ、わざわざ貴族のお嬢様が親衛隊に入隊するとは不思議だ…。
まぁ…。このユダヤ人共の私生活を見れば
すぐやめて行くだろう。
アイヒマンが執務室のドアを開ける。
「どうぞ、お入りください。エリカ・ブットシュテットさん。」
執務室の外から、女性がやってくる。
右手を上げながら、彼女はこう言った。
「総統万歳、ヨアヒム・オイゲン・ゲート
大佐お会いできて光栄であります。」
「まぁ、座り給え」
私はそう彼女に指示した。
彼女は私が座っている向かい側の椅子に腰を掛けた。
「んで、ここの収容所に希望したのかね?。
それとも上からの命令かね?。」
私はそう質問した。
「私の希望です」
彼女はそう答える。
「そうか……、まぁ…。頑張ってくれ。
期待しているよ」
正直驚いた。自分から希望なんて。
まぁ…。いいか
「アイヒマン、彼女を武器庫に連れてってくれ。Kar98を持たせてあげろ。」
「では、こちらにエリカ・ブットシュテットさん。ご案内します」
部下のアイヒマンとエリカ・ブットシュテットは部屋を出ていった。
「しにても…、エリカ………。名前はどっかで聞いた事がある。」
1945年、ベルリン………。
「お兄さん…。足怪我したの?」
少女はそう聞いてくる。
「そうだけど、大丈夫。すぐ治るさ」
自分は笑いながら言った。
本当は痛い。でも我慢だ。
「なんで、お兄さんは助けてくれたの?」
少女が何気なく聞いてくる。
「そうだな…、僕はね妹がいたんだ。
君と同い年だった。」
「でも、この前の空襲でなくしてしまったんだ………。自分は救えなかったんだ。
それが心残りだったんだ。」
「でも、これでもう大丈夫さ。」
「ところで、君の名前は?。」
僕は少女に聞いた。
「エリカ……。」
「ヨアヒム大佐?。ヨアヒム大佐。聞いていますか?」
部下のラインハルトがいた
「おや、もう戻ってきたのか?。ちゃんと渡したか?。」
「えぇ…。完璧ですよ」
「良かった……。」
「どうゆうことですか?。」
部下のラインハルトはこういう。
「いや、こっちの話だ」