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思考梗塞病 ~ある作者の悩み~

作者: 白夜いくと

 物書きのみなさんは、小説のアイデアを考える時に悩む点が沢山あることでしょう。そりゃあ、湧き水のようにポンポンとアイデアが浮かぶ人とか、物語のパターンを掴み、その通りに書ける人とかも居るには居るでしょう。


 でも私はそうではありません。いちいち、自分が思いついた設定に『しこり=なぜ?』が浮かびます。また、その問いに答えられずに突然思考が止まるという〈難病=思考梗塞病〉を患ってしまいました。


 誰かに言われてしまいそうですね。


「それを考えるのが楽しいのではないか」


 と。ごもっともです。

 楽しいのには間違いないのですが、肝心の物語が完成しないという重大な症状に悩まされています。それによる焦りや自信の消失が後遺症としてあります。


 例えば、「カフェでイケメンの神様に女子大生が見初められる話」が浮かんだとします。でも、ここで『しこり=なぜ?』が問いかけてくるのです。


「なぜ、そのカフェでなければいけなかったのか」

「なぜ、その女子大生にだけ神様は興味を引いたのか」

「なぜ、神様はカフェに通っているのか」


 う……うるさーい!


 脳内でそのように問いかけられて、その全ての質問にアンサーが出せないでいる私は、見事に思考梗塞病に罹りました。きっとアイデアマンや慣れている人は、すんなりと空気を吸うように答えが出せるのだと思います。


 ウソもハッタリとは言えど、物語の根幹部分です。ここはちゃんと練らなければ物語が破綻します。また、その『しこり=なぜ?』は物語を展開していくにつれて絶対に必要な要素=作家の個性のようなものだと思っています。


 昔は多少粗があっても、勢いで最後まで書けていました。でもやはり、思考梗塞病になってからというもの、『しこり=なぜ?』が自分の頭の中で騒がしくなってきたように思います。


 これは、前向きに見ると“自分の物語を客観的に見ることが出来るようになりつつある”という、前進の兆しなのかもしれません。しかし悪く言ってしまうと“頭でっかちで物語を創るのがものすごく遅くなってしまった”とも言えます。


 最近は、将来プロの作家として進みたい進路のようなものがチラチラ見え隠れしています。今まで自分本位で好きに書いてきた分、読者に合わせることを疎かにしてきました。それでも読んでくれる人が居たのは、私の物語のどこかに魅力があったからだと信じたいです。


 まだまだ未熟ですが、「読者は当然。自分自身も良いと思える作品を創る」ためには、『しこり=なぜ?』を解消する術を身につけなくてはいけませんね。


 私と同じく、物語の『しこり=なぜ?』に答えられなくて思考が詰まる思考梗塞病を患ってしまっている人は居ませんか?


 また、完治して活発に活動している人たちは、どのようにしてこの病を吹っ切ったのでしょう。是非秘訣を知りたいです。物語の『しこり=なぜ?』の気持ち悪さから逃げるようにエッセイを投稿しました。


 私と、みなさんの創作活動が上手くいきますように。大変だけど、絶対にプロになってやる!

参考図書を読み漁る。検索してみる。など、アイデアが浮かぶ方法は沢山ありますね。もっとやる気を行動に移すということをしようと思います!


最後まで見てくれてありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
[一言] 何となく分かります。自分が考えた設定に、なぜ? と疑問に思ってしまうこと。 少し前に、ダンジョンがある日突然出現する世界設定の話を書きましたが、ダンジョン出現の理由は何も浮かばず、ご都合主義…
[良い点] はじめまして カフェに神棚があって、人の営みを眺めていた神様が、なぜか彼女が気になりだした…とかもありかと。 読む側からしたら… 読む人が想像する余白を与えてくれると嬉しいかもです…
[良い点] にゃああ……なんだか大変そうなのです(-_-;) あくまで私の考えですが、読者は設定や世界観を読みたいわけではない。魅力的なキャラが何をして、何が起こるのかを読みたい。 だから、まずはキャ…
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