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名もなき人生の一幕 1

作者: 23:04

両耳に音をはめ、列車を待つ

春一番が整えた髪を逆立てる


それが気にもならないほど

私の心身は重く、知覚を許さない


年を重ねるたび

音量は増してゆく


しかし音から得る高揚は

モルヒネの様に薄れ続ける


時の流れから意識が遠ざかり

刹那の安らぎが心を包む


よく眠れないのは

私にはとうの昔の話題だ


列車到着のアナウンスが

轟音の隙間から入り込む頃


英文の叙情詩が

ソウルと共に幕を閉じる


直後に滑り込んだ列車が

もう一度私の髪を乱す


そうして無愛想に扉が開き

列車は、私の人生を迎え入れた

このような拙文を読んで下さり、本当にありがとうございます。

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