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神様は何時も裸足  作者: 柳井リュウ
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何だかアレは高そう

才谷本家が場所を提供してくれたのに、オッパイオバケ理事長の所業で、無駄になった。

つまり、崩落事件の被害者の親族の居場所が、才谷本家ってマスコミにバレたんだ。

日本報道協同組合連合放送網、略称日報協、アルファベット3文字での報道番組のクルーを理事長が引き連れて来やがったから。

とりあえず、アルファベット3文字でのお偉いさんは、才谷の父さんと電話で、俺の葬儀の独占取材の確約を取りつけて帰っていった。

才谷本家の離れで、俺だった才谷直陰の納棺の儀式は、本人不在で行われると、父さんと梅太伯父さんの電話で決まったらしい。

本人不在で納棺か。

葬儀屋こ運び込んだ御棺は純白の鶴だのの綾織の絹張り。

高そうだよな。

どうせ燃やしちゃうのに。

『不在で良いんだよ。有ってもミンチだから、箱の中の姿は、包帯ぐるぐるのミイラ形態だぞ。凉希や沙凪にみせらんないからな』

ジネンが嫌な言い方をする。

箱の、って御棺て言え、燃やして無くなるのに、高そうな箱んだから。

『高そう言うな。死んだ本人はここに居るんだから、今回の儀式は、遺された者が才谷直陰が亡くなったのを、心に刻み強く生きていく為に区切りをつけるためにやるんだ、遺された方のやりたいようにさせてやれ』

ジネンが今回はしんみり言った。

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