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神様は何時も裸足  作者: 柳井リュウ
8/98

たわわんお姉ぇさん

「誠に申し訳有りません」

名刺と菓子折を差し出し、頭を下げるお姉さん。

名刺と菓子折を受け取り、困惑している、才谷本家の梅太(ウメタ)伯父さん。

才谷本家の、何故か人でごった返す、ライトアップされた玄関先でそんな事が行われている。

このお姉さん、犀帝高等学校の、苦労知らずの三代目理事長。

当代の若き女理事長である、犀帝小良尓(さらに)

確か22才独身。

ナイスバディを無駄にセクシーなスーツに包み込んでる……通称'特殊メイクアーティスト'。

つまり、化粧美人だ。

「あたしが、才谷直陰君の年齢を間違えてマスコミに流してしまいまして」

りょう姉やら俺達やらが覗いてる廊下まで声が響くな。

でも、なんだそれは?

<バカか直は!?巨大モニターに、才谷直陰君、高校1年、16歳とか出てたろが!>

そんな、1歳位何でも無いだろが?

<あのな、才谷直陰で、普通に検索すると誕生日も出る。2月7日だな。その誕生日で、この7月末で16歳の奴は、普通に高校2年だが、あの表示は高校1年だった。つまりお前はダブった扱いだ>

ジネンが説明してくれたが、良くわからないな?

<わからんのか!つまり、このオッパイオバケは、自分の経営する高校にダブった生徒が居る、みたいな公表に成ったのが嫌なんだ!だからテレビ番組のクルーを連れて、Live表示の放映なんだ!>

俺だった才谷直陰の為じゃなく、自分の為にこんな事してるんかい!?

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