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神様は何時も裸足  作者: 柳井リュウ
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アァ!人生の黒歴史

涙ぐんだ、りょう姉。

今まで、年上の暴君な鬼姉として、猛女の姿しか視たことが無かったが、こんな、女の子の顔もするのか!?

「あぁ、直くんも慌ててる、よね。帰ろう。駅前の有料駐車場出口に居れば、直くん家の叔父さんが自動車で来てくれるって」

薄く笑って、りょう姉は先にたって歩き始めた。

俺も慌てて立ち上がって、りょう姉の後を追った。

いつも見ていたりょう姉の背中が、今は大きくみえた。

大きくみえた?

いつも見下ろしてた、りょう姉が、見上げる様な長身て何なんだ!?

ジネン、りょう姉の身長まで書き換えたのか!?

『え?』

何のために!?

『そんな、無駄な労力は使わないぞ!』

じゃぁ、この現状な何なんだ?

りょう姉のパンプスはヒールの低いペッタンコだろうが?

『今のお前は、そんな事も解らないのか?今のお前が、かつての才谷直陰の時の直の身体と、今の僕が神様の座す場所で擬態していた身体との、平均値の姿をとってるからだ。微妙に変わってるって知らせたろうがよ!』

高校生の俺と、この小6ん時の俺まんまのジネンの平均値って、この外見は、もしかして中学1年生当時の俺なのか!

『惜しいな。中学生1年ん時に、才谷直陰は留学していたな。そして、留学から帰り、改めて中学生1年に編入されただろがよ、つまり、後は考えてみろ』

そこで、脳裏にニヤニヤ笑ってる、ジネンのイメージが広がった。

つまり、俺、見た目中学生2年に成ってんだな?

『そうだ。お前は、人生の黒歴史期間。中2病発症中の才谷直陰の姿をしているんだ』

そう言うジネンの薄ら笑いを見ていた俺は、目の前が真っ暗に成った。

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