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神様は何時も裸足  作者: 柳井リュウ
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何となくの結果発表

部屋に戻った。

勿論、新しい大浜の家だ。

なんの事はない、同じ学区内の多角経営的マンションの最上階の7階だ。

昨日着替えを取りにに帰った時は、どういう通り方を梅太伯父さんがしたのか分からんが知らない道を走っていたが、今回大浜の父さんが拾ったタクシーは、見知った道を走って到着した。

不思議だ。

向こうに、才谷家の在るアパートが見えるし。

更に疑問なんは、オッパイオバケ理事長が、タクシーに同乗しとる件だった。

後部座席で明るく話す、オッパイオバケ。

ほとんど俺には聴こえない声で話す、大浜の父さん。

どうして、温泉の泉質と適温をふたりで話題にしてるんだ?

が、その疑問がメゾン・ド・タコノツボシャトーに着いたら氷解した。

メイクアップアーティスト理事長は、下の健康ランド・タコノツボの湯の暖簾をくぐったんだ。

つまり、風呂屋の温泉に入る為の足にタクシーに同乗したんだな。

理事長、金あるだろうが!?

タクシー、自前で捕まえろよな。

俺は、家に入った。

直柔(なおなり)良く休め」

大浜の父さんが、廊下で俺の背中を軽く叩いた。

影は薄いが、この人は、才谷の父さんと同じタイプの寛容で優しい人だと、俺は感じた。

『そりゃ、良かったな。でだ、さっきの葬式での事だがな』

葬式がなんだよ、ジネン?

遺骨はホントに灰しかないんかい?

実はどっかに有ったのか!?

『そうじゃない。お前がまず興味を持ったのが、無我(ないが)岳太(たけた)だ。番相手にオススメは出来ない』

それは、そういう興味じゃねぇから!!

『抱きつかれて脈拍数が増えたし血圧が上がったぞ?』

ジネン、バカかお前は?

俺が親友にそういう感情を持つか!?

『うん、それはわかっている。お前はすこぶる平凡な凡人だからな』

わかっているなら、変なことを言うな!

『そうすると、身体的に変化は無かったが、意識した奴が次の番相手としての候補者。つまりターゲットだな』

そんな奴が?

『与曲』

それも違うから。

『あとは、千葉遮菜(ちばしゃな)楢崎梨羽(ならさきりう)に反応していた』

はぁ?

見た目ふたりとも好みとは、違うんだが?

『それも、わかっている。直、お前はデッカイオッパイが好きだからな。オッパイババァには全く興味を持たんが』

そんな、それは、ジネンの偏見だ!!

『そういう事にしとく。とにかく、自覚が有ろうが、無かろうが、番相手候補は、楢崎梨羽と千葉遮菜と与曲……』

三番目は断固断る。

却下だ、却下!

楢崎も千葉も、そういう目を向けた事はないが……りょう姉やサナ、カホちゃんとくっ付けられるより現実感が有るな。

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