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神様は何時も裸足  作者: 柳井リュウ
19/98

しくしく、何でだよ

泣ける。

何で、朝から自分のを、洗面所で洗わなならんのだ!

生暖かい目で、顔を洗いに来た朗兄に視られてる。

もらったトランクスはサイズ大きめで、その上はハーパンの俺にはスースーする。

仕方なくハンドソープで洗ったのを、良く水ですすぎ、きつく絞る。

「かせ、オレの部屋に干しとくから」

「さーせーん」

朗兄にバッチい物みたいに、洗濯バサミで、つままれたのを見て、また泣きたく成った。

何で朝からこんな目に!

ジネぇン!

<ありゃ、切迫した危機ではねぇだろがよ?>

昨夜ん内に、ちゃんと処理出来てたら、こんな事には成らなかったぞ!

<どうせ、夜一回くらい処理したところで、即次が、又次が、で、朝起きたら、全く同じ結末だったろがよ。経験則から導きだした、それが中2の生体なんだろがよ?>

ジネンに言われた。

うッッ、同じような事をジネンに言ったような記憶があるぅぅ!

完敗だ。

うぅぅ。

涙で、部屋に戻る朗兄の背中が滲んで見えるぅ!

「直くん、直兄の為に、泣いてくれてんだ」

突然かけられた声は、サナのだ。

いや、この涙は、違う……と言える雰囲気じゃねぇよコレ!

「ごめん、俺、男なのにめめしくて」

うぅぅ、これじゃ嘘つきだ。

でも、俺が死んで気落ちしてる妹に、そうはあたれないだろがよ!

<今は従兄妹だ、是非とも(つがい)の相手にしろ>

ジネンはバカか!妹相手に、そんな気になれるか!


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