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神様は何時も裸足  作者: 柳井リュウ
15/98

入浴には必須です!

才谷本家の風呂場は、離れに成っている。

脱衣室で脱いで渡り廊下で風呂場に向かうのだ。

ここはパパっと脱いで……!!

おい!

御子様状態に成ってるぞ!!

『直はバカか?今のお前は、肉体的には中2当時のお前だ。当時のお前はツルツルだろがよ!』

それはそうだが!

何か恥ずかしいぞ!?

あ!

ジネン、マズイ!

何だか部分的な変化が!

『それは、お前が恥ずかしいとか思った、精神的な刺激で、敏感な中2の身体が反応しただけの、生理的反射だ』

ジネン!

これじゃ、朗兄の前に出られん!

確実に変質者認定されて、避けられる!

何とかしろジネン!

『それは中2生としての身体が生じさせた、生理的反応だろ!あきらめて朗に、変質者認定されてしまえば後々楽だぞ』

そんな提案は断る!

『しかたないな。直、お前ば僕を嫌がった事があったよな。イメージ体をこの空間に創れ!お前ば僕の半神なんだから、眼でも閉じれば出来るんだ!やれ!』

ギャンギャン、ジネンががなりたてる。

んん、じゃぁ、目をつぶって。

あの場に、俺が居る、俺が居る、俺が居る、俺が居る、俺が居る、俺が居る、俺が居る、俺が居る…………………………。

おい!

肩が重い!

首に負担が!

ちょっと生暖かいし!

待てぃ!

今、顔に生暖かい物体が!!

この感覚は、前に!

『今だ、目を開けい!』

嫌な予感しかしないが、イメージで目を開け……!!

「ンギャァアアア!!」

顔に!

直に!

何してくれてんだ!

ジネン!

部分的な変化が、急速に治まって通常化していくのがわかった。

『僕が、平常時の姿になれば、直の、こんな事なんか、書き換えなんかしなくても雑作もない事だ』

俺に前から肩車していたジネンは飛び降りて、ふてぶてしく笑ってふんぞり返った。

「ジネン!何て物を俺の顔に押し付けてくれたんだ!」

『でも、僕のお陰様で、治まったろう?さっさと風呂場行け』

そういうジネンは、風呂にピッタリの服装をしていた。

つまり丸裸。

つまり俺の顔に押し付けられていた、生暖かいのは……気持ち悪い吐きそう。

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