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プロローグ

 やはりこの世の中には運命というものはあるのだろうか、偶然や奇跡的、まぐれやたまたま、人間はこのような言葉を使って、必然的に起きた出来事を否定するがそれは起こって当たり前の事、要するに運命だったのではないだろうか。

 僕はこの物語を通してそういった事をよく考えるようになった。

 人間というのは行動を決められていて、その通りにしか動く事ができない。

 自由に動いているように見えて実は全て筋書き通り。

 もちろん仮にそうだったとしてもそれを証明できる人間はいないだろうしこれかも出てこないだろう。


 一つ例を挙げてみよう、例えばこの地球と全く同じ物がもう一つあったとする、その地球にはもちろん人間がいる、その人間はこの今ある地球上の人間と全く同じで、全く同じ行動をするのではないだろうか、そうだとするとやはり人間は機械のように決まった行動しかできない事になる。

 もちろんこれは一つの仮定であり、想像の範囲を超える事はないのだが。


 仮にこの考え方を正しいと想定してみると人間はなんて虚しくて悲しい生き物であることだろうか。

 本当にそうであるならば全ての人間は生きる気力を失い、希望を失い、命すら失うだろう。

 僕は今の世の中がそうでなくて本当に良かったと思っている。


 3分前にこの世ができたという事を否定できない、そんな不安定な世の中で生きる人間はどうしたら幸せになれるのか、それはやっぱり何事も深く考えすぎないことだろう、目の当たりにしたものをそのまま素直に受け取るのが一番であると思う。


 そう考えてみるとやはり僕は幸せ者だったのだろう。

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