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電脳ロスト・ワールド  作者: 万卜人
衝撃!【ロスト・ワールド】の侵略
48/198

開演

 場内が暗くなり、どっしりとした緞帳に柔らかなライム・ライトの光が浴びせられる。


 舞台の袖から、悠然とターク首相が現れる。


 途端に、観客席から熱狂的といっていい拍手と喚声が沸きあがった。しばらくは、拍手と喚声の中、首相は立ち尽くしていた。

 やがて会場が静まると、首相はぱかりと口を開き、開演の挨拶を始める。


「ようこそ! 【蒸汽帝国】十周年を祝し、国立蒸汽劇場において『蒸汽よ永遠に!』を上演いたします!

 主演は畏くも(ここで観客は一斉に立ち上がり、胸に手を当てる)皇女エミリー殿下!

 エミリー殿下は、今回の記念公演を皆様方と成功させたいと、熱望致しておりますぞ!」


 わあわあという喚声が会場を包む。首相は両腕をゆっくりと上下に揺らし、観客を着席させた。再び会場が水を打ったように静まり返ると、首相は頭を下げ、退出する。


 静寂の中に、期待が一杯に張り詰められる。


 いきなり、じゃーんとユニゾンによる大音量で、音楽が鳴り響いた。

 緞帳が静々と左右に開き、舞台の幕が上がる。皇女エミリーが立っていた。

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