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電脳ロスト・ワールド  作者: 万卜人
【ロスト・ワールド】の秘密
171/198

分身

 二郎は苦いものを飲み込むような顔つきになり、言葉を吐き捨てる。


「〝洗脳〟だな! シャドウが手を染めているとは聞いていたが、本当に〝洗脳〟された相手を見るのは、初めてだ」


 二郎の顔には嫌悪感が溢れている。ゲルダは怒りの表情になった。


「そんな言い方しないで! あたしはシャドウ様によって、本来の自分というものを知ったのだから! シャドウ様に仕え、命令を実行するのが、あたしの喜びなのよ!」


 ずい、とシャドウが一歩、前へ出る。


「それくらいにしておけ……。さあ、二郎。どうするね? 修正ディスクは、おれの手に渡ってしまったぞ!」


 ニヤニヤと軽薄そうな顔つきになる。シャドウの表情を見て、タバサは二郎がやっぱりこんな笑顔になることを気付いた。

 そうだ! シャドウは二郎の分身なんだ!


「こういう代物は……」


 シャドウはエミリーの手を離すと、両手でディスクを掴んだ。ぐいっと指先で挟み、ディスクを捻り潰そうとする。


 ぐぐぐぐっ! と、シャドウの全身に力が込められた。だが、両手で掴んだディスクには、何の変化も見られない。

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