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電脳ロスト・ワールド  作者: 万卜人
【ロスト・シティ】
127/198

街路

 タバサは二郎の忠告を守り、真っ直ぐ前を見たまま歩いた。

 二郎は先頭に立ち、曲がりくねった街路を、ずいずいと歩いていく。


 タバサは並んで歩くと、二郎に質問する。

「ねえ、どこへ連れて行くつもり?」

「町のボスに会う。シャドウの本拠に乗り込む前に、話をつけておかないとな」

「ボス? どういう相手?」

「だから、ボスだよ。言ってみれば、ギャングの親玉だ。なにしろ〝ロスト・シティ〟はこんな場所だ。力で捻じ伏せなければ、好き放題にされるのが落ちだ。それが厭なら、隠れるか、それとも、これから会うギャンのように、実力を蓄えるしかない」


「ギャン?」


「これから会う相手の名前だ」


 二郎はタバサを見て、眉を上げ、指を一本ひょいっと立てて見せた。


「いいか! 君は何を聞かれても、黙ってろ! 徹頭徹尾、知らぬ存ぜぬを通すんだ! でないと、何をされても文句を言えなくなるぞ!」


 タバサは唇を真っ直ぐ引き締め、無言で頷いた。

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