表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電脳ロスト・ワールド  作者: 万卜人
輪廻転生
114/198

岩山

 近づいてくるのは、二郎の言う「芋虫の巣篭もり場」である。


 それは、岩山だった。といっても、普通のごつごつとした岩山ではない。四角いブロックが積み重なった山である。大小無数の正方形に近いブロックが積み重なり、岩山を形成している。どうやら【ロスト・ワールド】では、普通の浸食作用は無縁らしい。


 岩山の幾つものブロックの隙間に、ぽつ、ぽつと蛹のようなものが貼り付いている。


 気がつくと、岩山には今、タバサが利用しているチューブの他に、何本かのチューブが様々な方向から集中していた。他のチューブを注意して観察すると……いたいた! 芋虫が必死で、岩や目指して黙々と這い進んでいる。


 岩山の天辺辺りには、奇妙なものが散見される。


 風船だ!


 ぷっくらと、幾つかの風船が、岩山の天辺近くに数個、浮かんでいる。風船には糸が付いていて、先端は岩山に繋がっている。風船は、微かな風にふらり、ふらーりと左右に揺れている。さらに風船の根本あたりには、籠のようなものが付属している。


 タバサは目を瞠った。人間だ!


 籠の中には人間が乗り組んでいる。ということは、あれは気球なのだ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ