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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

友情は儚い。そして、愛もまた。

掲載日:2025/11/25

 先生が私に残した遺書を、この<小説家になろう>に公表していいものか、とても悩んだ。遺書をウェブに公開するなんて、常識に反することだと思うからだ。

 だが、それは故人の思いに反するものでもある。先生は遺書の中で、私に次のように依頼しているのだ。

「この遺書を、小説家になろうへ、投稿して欲しい。友情と愛に関する、私の率直な思いを綴った、この遺書のすべてを開示してくれ」

 頭がおかしくなったとしか思えない頼み事だが、先生の遺志に背くことなど、私には出来ない。

 偶然にも「秋の文芸展2025」のテーマは「友情」だ。

 せめてもの供養に、投稿させてもらう。

 時間がないので遺書の内容を要約する。

 先生が死んだのは、若き日の罪を償うためらしい。

 若き日の過ちとは何か?

 友人を自殺に追いやった……らしいのである。

 先生は、その自殺した友人と、同じ人を好きになった。そして、友人に先んじて、その相手のフィアンセに納まった。それで友人は落胆し、死を選んだ……とのことだ。

 自殺の理由として筋は通っている。だが別の解釈も成り立つ。

 自殺した友人が、その相手を、本当に好きだったのか?

 もしかすると、その友が愛していたのは、先生だったのではないか?

 無論、真実は分からない。そういうことも考えられる、というだけだ。

 やばい、残り五分だ。そろそろ終わる。さいなら。

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