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異世界転生をうらはらに  作者: 八仙望
Step 00 序章
1/6

プロローグ

 これは、酒と紫煙と女をこよなく愛する

    三十歳童貞の下位社員(サラリーマン)

  転生した異世界で己の欲望のままに

   新機軸魔法革新(イノベーション)を巻き起こす

     予定の物語である。

 

 

 

     あくまで予定である。

 

 

 

     予定は未定である。

 

 

        *

 

 

 いきなりだがオレは今、異世界いる。

 剣と魔法の世界だ。

 

 ここでオレはこの世界の様々な凄まじい魔物達を、次々と切り伏せてきた。

 怒涛の如く迫りくる大軍の魔物達は、強大な魔力で魔法を放ち敵を芥の塵に変えた。

 そして諸悪の根源たる邪神を倒し、この世界に平穏を取り戻したのだ。

 

 そして今、絶世の美女達を侍らし、最高の酒を煽りながら紫煙をくゆらせる。

 我欲のすべてを心いくまで堪能する。

 ここは夢にまでみた酒池肉林(ハーレム)だ。オレの理想郷だ。

 

 王座に座るオレに寄りかかり杯を口元に運ぶ魅惑の女神。

 一気に飲み干した杯に新たな神酒(ソーマ)を注ぐ愛らしい美姫。

 膝にもたれ掛かりながら煙管(キセル)を差し伸べる妖艶な淑女。

 

 そんな彼女たちを両腕で抱え込み、背もたれに体を預けようと仰け反ると、そのままひっくり返った。

 ひっくり返ったその先には、床がなくどこまでも堕ちていく。

 まるで奈落の底を目指すかのように転落する。

 

 と、体がビクッと反応して目が覚める。

 

 ベットではなく椅子に腰かけたまま。

 どうやら居眠りをしていたようだ。

 

 夢オチかよ。

 いや最後は堕ちていたから『夢堕ち』というべきか。

 

 しかし目覚めた場所は、知らない天井、などではない。

 

 そこは、

 

 ーーあなたの知らない世界、だった。


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