表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3つの謎〜俺と貴方の魔導文草〜  作者: 山田一朗
聖女救出編
19/22

第十九話 風雷豪鬼!!

ヴァァァァァァン!!!


強い衝撃波の後にルイスはなく、ただ焼かれた石畳がそこにはある

他に音がするではなくただただ静かだった。


ヘレン:「いやぁぁぁぁぁ!!」


リーグ:「う、、そ、だよな?」

その場が凍りつき、誰もが予想だにしない事実を突きつけられていた


ロキ:「!!!!!」

ロキは絶句していた


バコン!!


倉庫のガラクタの中から崩れ落ちるような音がした


ルイス:「お、、おい、、勝手に殺すなぁ・・・」

無事とはとても言い難いが、ルイスは確かに頭から血を出しながらそこにいた。


ルイス:「いいか?、攻撃ってのはな。避けた隙間が紙一枚だろうが回避判定なんだよ

まあもっともその後、吹き飛ばされたのだけども・・」


ロキ:「ぷ!!、ははは、お前、それ自慢げにいうことじゃねえぞ?」


リーグ:「脅かすなよ、、、」

ヘレンは安堵したような顔つきでいる


???:「ッチ、死に損ないが・・お前たちに勝ち目がないのを知ってんだろ?」


ロキ:「うるさい、知るか」


???:「はぁ?てめえお前何言ってやがる」


ロキ:(ランディ:ガキみたいに旗をふり続けた、、


ああわかってる、覚えてるよランディさん!!)


ロキ:「よし、さっさと作戦遂行だ!!」

気合の掛け声を入れるとルイスは突き刺した杖に手を乗せ、術の準備を始めた


ルイス:「わかったよ」


リーグもコクリと頷いた


リーグ・ルイス:「行くぞ!!!」


ルイスは不死鳥(フェニックス)へ、リーグは狂焔犬(ケルベロス)へと斬りかかった


ロキ:「援護する!風魔法:風力操作、強化魔法:刀身重化!!」


ルイス:「おお、、っとと。ナイス」


キィン!!フェニックスの翼にルイスの剣が相対している


リーグ:「うおおお!!」


キィン


ケルベロスの一頭の歯に剣が食い込む、

もちろん切れた訳ではない、しかし


リーグ:「ロキ、ありがとう、これで押し負けないで済む!!」


「ん゛、、あ゛ぁぁぁ!!!」


ドン!!フェニックスの翼にルイスが押し負け吹き飛ばされる


「なんの!!!」


自力の風魔法で体制を立て直したルイスは、そのままフェニックスの足を狙い切り上げ


シュッ!!!

ルイスの一斬はフェニックスの足に傷を入れる


ロキ:「よし!!」

ピリリリリ!!!


フェニックスはその甲高い声とともに、ルイスを地へと叩き落とした


ドン!!!


ルイス「ぷは、、、!!」


ルイスはうずくまると、フェニックスはさっきの光線の構えをとった


ロキ:「ルイス!!!」


ピィィィィィン!!


ドドォォォォォォン!!!!


ゴォォォォォ、吹き荒れる衝撃の中ロキには前が見えなかった。


ロキ:「どうなった?」


衝撃波の中から現れたのは先ほど同様、ルイスだった


???:「、、、なるほど」


ヘレン:「ねえどういうこと?なんでルイスは耐えれるの」


リーグ:「恐らく、あいつが使ってるのは、武術系魔法:”ペリー”」


ヘレン:「ペリー?」


リーグ:「そう、魔獣に魔法で遠く及ばない時代に作られた

下位魔法が上位魔法を打ち破る唯一の手段と呼ばれる魔法、」


キィン、カン


ケルベロスとの応戦中にもかかわらずリーグが思念魔法を飛ばす


「はぁ、はぁ、、、自分の魔力によって相手の攻撃魔法そのものを捻じ曲げられる、、、が・・・

相手との魔力に差があればあるほど負荷は大きい、あと何回持つか・・・」


ガク!


ルイスの膝が不意に折れ掛かる


ルイス:「はぁ、はぁ、はぁ、ッチ。クソ リーグ!!!」

ルイスはリーグに呼び掛ける



数秒の後何かを察したリーグは顔色を変え


リーグ:「ああ、了解ロキ、ありがとう、援護を解いてくれ」

ルイスとリーグは剣を構えると


ルイス:「風神怒涛ストームディザスター!!」


リーグ:「雷神怒涛ライトニング・ディザスター


ジリ、、ジリリ、、、バリバリ!


ビュシュルルルルルルル!!


あたりに衝撃波が走り、恐ろしい魔力量が雷と風に変わっていく


???:「なに!?、お前ら死ぬ気か?そんな魔法打ったら、、、」


ルイス、リーグ:「ああ、覚悟の上さ」


ロキ:「やめろ!!いくら俺でもその魔法くらいは知ってる。危険だ!」


ヘレン:「やめて!!ルイス、ロキ、考え直して!!!」


ルイス:「さあ、化け鳥!!これで終わりだ!!!」


リーグ:「引導を渡してやるよ、化け犬!!!」

キュィィィン!!!ガン!


二人は目にも止まらない速さで石畳を蹴り跳躍した

彼の足跡はそのまま石畳にめり込む


ビシュルルルルルル!!


ジリリリリリリ!!!


風を切り、光すら置き去りにせんというスピードでルイスは風のドームを作り

片やリーグは蒼雷を身に纏い、敵に向かっていく


シィィィィン!!!!


轟音が鳴る中、共らが放った一閃の斬撃はフェニックスの右翼を消し飛ばし、ケルベロスの頭全てを蹴散らした


ギィィィィ!!


グルルルルルルルル!!!!

悲鳴か奇声かをあげフェニックスはそのまま光を失い、地へと墜落のさなか、

焼失する


ケルベロスもまた胴が気化を始めた

ヘレン:「二人とも!!!」


技を打ち終わり、墜落していく二人を風魔法で受け止めたのはヘレンだった


ルイス:「、、、、、ゲホ、オホ、はぁ、はぁ、はぁ


あれ?俺たち・・・生きてるよ」


彼らには息がある


ヘレン:「よ、よかった、もう、心配させないでよ、、、」

ヘレンは今にも泣きそうだった


リーグとルイスを寝かそうとした時。。。

バリィン!!!


ルイス・ヘレン・リーグ

音の元を辿ろうと3人が振り返ると、ロキが倒れ、

地面に刺したはずの杖は粉々に砕かれていた


3人:「ロキ!!!」


???:「ふ、哀れな者どもだ。奴が最後にお前らにかけた援護は”魔力共有”!!!」


3人:「魔力、、、共有?」


???:「ああ、一言で言えば魔力を他人と共有するための魔法、その用途は幅広く

協力して大規模な魔法陣を組むこともできれば、回復にも使える。」


ルイス:「ま、まさか、、、」

冷たい汗が3人に流れる


???:「ああ、そいつは今お前らが打った魔法の半分の魔力をそれぞれ”肩代わり”してんだよ!!!」


ご購読ありがとうございます。


少しでも面白い!と思っていただけたらブックマークと評価の方をしていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ