第十八話 作戦決行!!
「突入!!!」
ボン、ボン、ボン!!
野太い声が深夜の街中に響き渡る
ケルベロスを囲む100以上の護衛騎士団は、号令と同時にケルベロスの支部に
炎魔法を放ち一斉に壁を飛び越え突入していく
「いけー、攻め落とせ!!!」
「これはユートルビア国王による強襲である!!!」
「はぁ?」
「なんでこんなところにユートルビアが?」
門番たちは焦っている
「黙れ!貴様ら闇ギルドなんぞ、処罰されて当然!!」
「なんだ?てめえら喧嘩売ってんのか!?」
屋敷の中から敵が押し寄せてくる
「なんだか知らねえが、こんなことしてタダで済むと思うな!!
おい、オヤジに連絡入れろ。調子こいてんじゃねぇ!!!」
ケルベロス敷地内は混戦状態だった
「そーれ!!!」
ドォン、、
突然、戦場中央を紫炎が渦を巻きながら敵を蹴散らしながら突進していった
「な、なんだ、あの人影?」
煙の中より現れたのは、一人の少女だった。
「あの紫の炎、、、まさか。。」
「どうしてこんなところに・・・」
「かつて、1000の魔物の襲撃された際、味方もろとも敵を殲滅し一人、王国に帰還したことから、
惨殺の魔女の異名を取っているペレシア・プリチャードだ!!!」
ペレシア:「まったく、人聞き悪いなぁ、ねえ、これ私達もやらなきゃダメなの?」
ランディ:「仕方ないでしょ。王の許可があるとは言え、
別に軍隊動かせるってわけでもないんですし、頭数俺らが稼ぐしかないんですよ
ん゛、、、、せい!!」
ヴァァン!!!!!!!!
「グワァァァァァ」
ランディの一撃もまた敵を大量に巻き込みそのまま屋敷の壁を突き破った
「お、おい嘘だろ・・・・」
「あれは、世界最強のランディ・アレキサンダーじゃ。。。」
ドォン、、!!!、バリィン!!、バァン
たちまち、屋敷の庭は紫炎と衝撃波の嵐の舞台と化した
「なんでこんな怪物どもがぞろぞろとこんなところに・・・」
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変わって、ここはキルベス川辺り、
ロキたちは用水路に繋がる地点からロマキンス草の運搬船を待っていた。
ルイス:「様子はどう?」
ヘレン:「ええ、探査魔法で見てるから遠いけど、恐らくあれね。そろそろくるわ!」
ロキ:「なあ、ちょっといいか?」
ルイス:「なんだよ。安心しろお前には好きに暴れさせてやるから、」
ロキ:「違うそうじゃない。俺の、、、武術の話だ」
ルイス:「お前の武術?、なんだこんな時に自慢か?」
ロキ:「いやそうじゃない、いいか、俺の武術は故あって10分しか使えない!」
リーグ:「なんだって?、じゃあ・・・」
ロキ:「ああ、武術はあくまで最後の手段だ。基本は使えない」
ルイス:「なるほど・・わかった」
周囲は静まりかえっていた、虫の音以外に音は無い。
数分が経過しただろうか、、、ちょうど船が、ロキたちの隠れる茂みのすぐ横を通った瞬間である
ルイス:「ソイル・ピール!!」
ルイスの詠唱と同時に船頭に川の中から柱が突き出し、船をせき止めた
ロキ:「今だ!!」
リーグとロキは敵の動揺に乗じて船に斬りかかった!!!
ピィィィン!!!!
赤い閃光包まれると思うと、全員は用水路の脇に放り出されていた。
ルイス「っく、な、何が起こった!?」
???:「はぁ、まさかとは思ったが、、、やはり俺が護衛を引き受けて良かったな」
リーグ:「お、お前は・・・」
そこに立っていたのは、先日ロキたちを襲った召喚術師だった。
ロキ:「イテテ、、、まあ、、予想してなかった訳じゃないけど・・・」
ルイス:「ああ、行くぞ!!」
剣を振りかざしたルイスとリーグは切りかかった
「ハァァァ!!」
ルイスの剣は敵の胴に、リーグの剣は肩をそれぞれ左右から襲った
キィン!!、、にわかに当たったと感じたリーグたちの剣は
召喚術師の右手の指と左の指に、それぞれ反対の手の指に収まっていた。
???:「オラ!!!」
男は交差した手を剣を掴んだまま割った!!!
「っく」
二人は囲うようにして間合いをとる
ロキ:「俺も協力しよう、炎強化!」
ロキは取り出した杖を地面に突き刺すと
ルイスとリーグの剣が炎を纏う
リーグ:「ああ、サンキュー!」
ダン!ルイスたちは息ぴったりに走り出すと
リーグは跳び上がり振り被る、片やルイスは姿勢を低く低重心から水平に剣をふる
ドス!!男は彼らのリーチが届くギリギリを狙いリーグのみぞおち目掛けて
ストレートを入れそのまま
ルイスの狙った足あげ、回避と同時にその足でルイスの頭を蹴り飛ばした
しかしルイスは足を踏ん張りかろうじて次の一刀を繋げる
右手に握られた剣は男の腕に斬りかかるが、その時にはすでに男はルイスのリーチの外だ
???:「ッチ、埒が明かない、召喚:不死鳥、狂焔犬」
地面に魔法陣から現れたのは胴一つに3つの頭を付け、背中に黒い炎を持つ犬と、
全身に金の炎をまとった、美しい姿をした鳥だった。
フィロロロロロ!!
ガラララ、ルルル、リリリリリ!!
二体が遠吠えをする
ヘレン:「こ、これって・・・まさかA級魔獣、逃げて!!」
キィィィィン!
不気味な不死鳥の鳴き声が聞こえた次の瞬間、、、、
奴の口から光線が家屋を巻き込みルイスに襲いかかった!!!
リーグ:「ルイス!!!」
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