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3つの謎〜俺と貴方の魔導文草〜  作者: 山田一朗
聖女救出編
17/22

第十七話 背負うモノ

「強奪作戦を狙う!?」


大テーブルを囲み朝食をとりながらロキの話を聞いていたところ

ロキ以外のその場の人全員が、作戦を聞き驚嘆した


ロキ:「ああ、それが一番確実だと思う。」


ペレシア:「ぷ、ぷははははははは、、面白い、面白いね!」


ルイス:「ま、まあ現実的と言えばそうか、、、」


ヘレン:「闇ギルドに喧嘩をふっかけるのかと最初は焦ったけど・・確かに」

驚きつつも、ロキの発言の妥当性について彼らは納得していた


ロキ:「まず、ランディさん達、護衛騎士団がロマキンス草の出入りが確認された

支部の一つを攻め落としに乗り込む」


ランディ:「は!?、なんで俺たちがそんなこと。。」

焦るランディを横目にロキは続けた


ロキ:「その後、せめても草だけでも違う支部に移そうと敵がしたところを

俺たちが奇襲をかけ、奪取する!」


ルイス:「しかし、そんな都合良く奇襲なんて仕掛けられる支部、あるのか?

俺たちはこの街にきたばかりでそんな情報、、、」


ロキ:「いいや、一つだけある」


ルイス:「なに?」


ロキ:「俺たちが最初に行った宿屋のとなり、あそこの建物はバカデカかった癖、門が異様に小さい」


ヘレン:「ええ、だから?」


ロキ:「おかしいと思わないか?、あそこは面積だけを考えると、間違いなく倉庫だ

しかし、馬車が通れる門が一つもない、、、これはつまり、」


リーグ:「隠し通路がある!」


ロキ:「そう考えていいだろう、それだけデカイ通路なら一目につかず出られる場所も限られる

一番都合が良いところ、他の支部と簡単に繋がれて輸送も手早くできるところは、、、」


ペレシア:「用水路、なんて言うのが妥当な推測かな?」


ロキ:「それだ!」


ロキが話を終えると、ペレシア

「ふぅ」と一息つくと、おもむろにその小さな足を組む。


考えを巡らせているであろうその童顔には、作戦の理解と、また、ある種の嫌悪を含んでいた


ペレシア:「うーん、いい作戦だけど、、それだけじゃあ乗れないよ?。」


ロキ:「もちろん、これはユートルビアにも利益のあることだ」


ペレシア:「へぇ、どんな?」


ロキ:「そうだな・・・。奪取したロマキンス草の9割をユートルビアに譲渡する事でどうだろう」


クラウス:「へぇ面白そうだね。その話、もうちょっと聞かせてよ」


気づくとダイニングの入り口にクラウスがいる。

国王の正装に、煌びやかな装飾品をいくつも付けているが

決してそれは、成金趣味などには見えず晩餐会への礼儀の他、感じるものはない

それどころか、正装によって一層、王たる威厳に満ちている


ロキ:「!!ク、クラウス様!?、、は、はい!、ええと・・」


ロキは一通りの作戦をクラウス王に説明した


クラウス:「フハハハハハハハハ。。。面白い!やろう!!!」


クラウスが見せた反応はその場にいた誰の予想とも違う物だった


ロキ:「え?、よろしいのですか?」


ランディ:「しかしあの闇ギルドは、、」

クラウス:「なあに、薬の件なら案ずるな、、手は打ってある。」


ランディ:「了解いたしました、準備いたします」


クラウス:「なら、善は急げだ、明日の夜には始めよう!!」

王は拳を高らかと振り上げ、音頭をとっている


一同:(王様、ノリノリだよ。。。)

________________________________


皆が寝静まった後ロキは一人、ベランダへ出ていた。


ランディ:「なんだよ?、辛気臭い顔して、」


ロキ:「!!、、、ああ、ランディさんですか、少し不安なだけですよ

失敗した時、俺が死ぬだけならまだしもあいつらを巻き込むんじゃ無いかって」


ランディ:「何を今更、当たり前のことじゃないか」


ロキ:「え?」


ランディ:「事を起こせば人を動かす、目標がでかくなればなるほど巻き込む人の数は増える

現にお前は、仲間巻き込んでここまできたじゃないか。。。」


ロキ:「でも、そんなことは誰にでもできるじゃ、、」


ランディ:「いいや、違うな、事を起こした人間で英雄と呼ばれた人間は、いつも成功を確信して


人を率いた訳じゃない、皆悩み、苦悩し、闇の中とも言える疑念と責任の重圧受け、


それでも尚、ガキのように正しさを主張し旗を振り続けたたんだよ。


だから、、、、そうだな、恐れんな」


ロキ:「は、はい、、ただやっぱり自信がありません」


ランディ:「まだいうか。。。じゃあー、特別に上位魔法を一つだけ教えてやる。」


ロキ:「ほ、本当ですか!?」


ランディ:「ああ、ただ、一回しか使えないから使い所はポイントだなぁ、、」


ロキ:「あ、ありがとうございます」


その後ロキは小一時間ほどの手解きを受けた後、寝床に戻った

ご購読ありがとうございます。


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