第十五話 世界最強の男
ロキ:「え?いや別に・・・」
??(男):「ほう?、一国の王女の申し出を断る以上、覚悟はできてんだろうなぁ」
ロキ:「え、いやそういうわけではなくて・・・」
ペレシア:「じゃあ、いいんだね?」
ロキ:「え、あ、う、うん・・・(なんだ?なぜそこまで俺たちに関わるんだ?)」
ペレシア:「じゃあ自己紹介ね。私、ペレシア・プリチャード。ユートルビアで女王なんだってさ
で、こっちの人なんだけど、ちょっと訳ありで、店に出てからの紹介でいいかな?」
ロキ:「ああ。うん」
ヘレン:「よろしくね。ペレシアちゃん。」
ルイス:「小さな協力者だな。」
リーグ:「よろしく」
ロキ:(全員ノリノリじゃないか!!)
____________________________
ロキたちは、薬屋のカウンターへ向かい、ロマキンス草について聞いてみると・・・
「申し訳ございません。在庫がを切らしておりまして。。。。」
ロキ:「、、、わかりました。他を当たります。」
ロキは店を出て、を全員で次の薬屋を探そうとすると、
ペレシア:「ねえ、ちょっと待って。多分、どこの店もこんな感じだと思うよ?」
ヘレン:「どうしてそうわかるの?」
ペレシア:「あー、ねえ、このことって言って大丈夫なのかな?」
??(男):「ああ、この街にとっては常識ですから問題ないかと。」
ペレシア:「ケルベロスって知ってる?」
ロキ:「いや?なんだい、それ?」
ペレシア:「この街の薬草の在庫を一手に管理する闇ギルド。」
ルイス:「闇ギルド!!!」
ペレシア:「何?お兄さんたち闇ギルドに何かされてるの?」
ロキ:「いや、まあちょっとね」
ペレシア:「まあいいや、続けるとこの街、、っていうか、この国の薬の原材料は
そいつらが管理してる。なんでかって言えば、未開の地の中に植物園を持ってるからなんだけど、もちろん
未開の地って言うくらいだからだから、魔物も多い。魔物の襲撃は絶え間なく起こってるけど、原材料で市場を牛耳ってるってわけ。」
ルイス:「となると、ギルドを潰すしかないか、、、
おお、よかったなロキ、お前の得意分野じゃないか!」
ロキ:「何が得意分野だよ。あの時のそれはギルドじゃなかっただろ?」
ペレシア:「うーん、実際、ケルベロスを潰すのは相当厳しいんじゃないかな?」
リーグ:「どうして、、って弱い俺たちが聞くのもアレだけど・・・」
ペレシア:「まあ、戦力的にキツイってのももちろんその通りなのだけど・・・」
ヘレン:「だけど?」
ペレシア:「ケルベロス。その名前に冠される意味は2つあって、凶暴ってのが一つと、
もう一つは首が落ちても倒れないってのかなぁ。あそこ王都のあちこちに拠点を張ってて
一つ拠点が潰れても次が他が正常に機能してれば、大丈夫ってわけなの」
ルイス:「なるほど、、、」
キャーーーーー
突如起こった悲鳴に全員が顔を向けるとダークサーベルが数十頭と全長が10メートルはあらんかという
巨大なキングスネイクが通りいっぱいに座し
赤子を連れた女性に襲いかかっていた。
ルイス:「なんであんな数のダークサーベルがこんなところに、、、
とにかく助けないと!!!」
ペレシア:「面倒だなぁ、、ランディ、よろしく★」
??(男):「かしこまりました」
そういうと男はマントを脱ぎ、フードからは青髪に鋭い眼光があらわれた。
リーグ:「あ、あの人、、、まさか・・・」
ルイス:「ああ、にわかに信じられない・・・!」
??(男):「ん゛!、せい!!!」
パァンと、、手の平を姿勢を低くして鳴らすと
ガタガタガタガタ、、、
割れんばかりの地鳴りがするのだった。
「な、何これ、、、!?」
「地面が、いやそれだけじゃない。大気そのものが揺れてるんだ!!!」
街の人々は完全に困惑していた。
??(男):「ふぅー、、、は!」
平静を保ち、気合を入れたかと思うと目を大きく見開き構えを取った
??(男):「魔流波斬拳 六掌 波動一文字!!!」
ズガァァァァァァァン
足をひと踏み、男から放たれた一撃は、キングスネイクの懐を貫き、一瞬にしてダークサーベルたちを彼方へ葬り去る
それも石の床を何一つ傷付けずに成したのだ
ロキ:「アレって、、、」
ルイス:「ああ、間違いない」
リーグ:「ユートルビア王国、護衛騎士団団長にして、俗に世界最強と呼ばれている男、
”ランディ・アレキサンダー”だ!!!」
屋根の上に怪しげな人影がある
???:「なぜあの化け物がこんなところに!?」
ランディ:「は!?、逃さねーぞ 四掌 極点空波!!」
ガァァァン!!ランディの一撃は男の立っていた軒先を吹き飛ばす。
しかしそれでも男は逃げ、
???:「お前が、そいつらと組むのか、、、面白い。
護衛騎士団なんぞに入った時から、読めない男と踏んではいたが、、、まあ、楽しもうぜ、
フハハハハハハハハハ!!」
「その声、お前、まさか・・・」
そういうと、その男は転移魔法ですぐさま消えてしまった。
ご購読ありがとうございます。
少しでも面白い!と思っていただけたらブックマークと評価の方をしていただけると幸いです。