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3つの謎〜俺と貴方の魔導文草〜  作者: 山田一朗
皇帝召喚編
1/22

第一話 三つの謎

人生初チャレンジで気楽にやってます。誤字脱字あるかもしれませんがどうぞよろしくお願い致します。





※注意:この物語は主人公チート無双系の物語ではありません。

この世界には3つの謎が存在している

1、魔法があると言うこと

2、この世界の広さ

3、


___________________________________


晴わたる空を横目にロキはペンを回しながら授業を受けていた。


「えー、この文章はゼルク王国の初代皇帝によって書かれた言葉で・・・」


彼にとって魔法科の授業とは退屈極まりなく、また学ぶことの意義そのものも彼にとっては

皆無だった。


特に魔法関係で職を得たい訳でもないのに中等教育を出た後、友達が行くからというだけで

親に無理を言って魔法科学院への入学を頼んだのだ。


それもいざ入ってみれば中学の時の友人とは全員違うクラスになり、この学院の卒業率を聞いた時、

ロキはこの学院に入った意味のほとんどを失っていた。


「ではロキ、ガスコーニュでの魔力戦線において武功をあげ、貴族へ昇格した軍大将の名を答えよ」


「へ、?」


「へ?、ではないさっさと答えろ。」


「え、えーと、」

焦ったように教科書のページを隣にいる人の教科書をチラ見しながらめくり

目を泳がせながら答えを探す。


「ハァ、もういい、座れ。」


講堂から微笑が漏れた。


キーンコーンカーンコーン〜授業終了〜



「なぁ今日これから魔法実験するからお前も手伝えよ」


授業が終わり、真っ先に話しかけてきたのはクラスメートのルイスだ。


「やだよ、どうせそれ上位魔法だろ。

この前も校庭に古龍呼び出しかけて1週間の自宅謹慎食らったばかりじゃないか。」


ルイスはよく自分の父親の魔法書を持ち出し、実験と称してロキを巻き込み

たびたび問題を起こしていた。


「今回は召喚魔法だから絶対安全だって。昼飯奢るからさ〜。な?」


「はぁ、仕方ない、、時間と場所は?」


「今日の昼、屋上な」


「了解」



「はぁ」

ロキは小さく溜息をついた


ドン!!!!


自分の長机が蹴飛ばされ一瞬錯乱する。

我に帰り見上げると、

そこにはクラスのヒエラルキーのトップに君臨するジールが立っていた。


貴族かつ成績も学年上位、魔術に関しても将来有望であり、

有名ギルドからのスカウトマンが後を絶たない。

彼の金髪のオールバックは彼自身の自信の表れと言えるだろう。


「なあロキ、ずいぶんな言われようだったなお前w。

さすが魔法成績学年最下位様は違うぜ、ハハハハハハハ」


「ケラケラケラ」「クスクスクス」


周囲から笑い声が聞こえる。


「たったそれだけを言うためだけに来のかよ。

ずいぶん暇なんだなお前。」


せめてもの皮肉を込めそういった。


「あぁ?」


教室が凍りつく。



次の瞬間、ロキは、顔面を殴打され、クラスの窓に叩きつけられていた。


近づいてきたジールは、ロキの胸ぐらを掴み言う。



「ザコが、いきがってんじゃねぇ。

魔力もロクロク持ってないくせして、

よくもまあのうのうとここの敷居をまたげたもんだ。

次生意気言ったらわかってんだろうな?」



何も言わずただ掴まれるロキ。


「ッチ」


舌打ちを残し、取り巻きたちと彼は去っていった。


「だっせ、あいつ何も言い返せなかったぜ」


「キモいんだけど」 「来年は退学かもなww」


軽く手でホコリを払い、のらりくらりとした調子でロキは屋上へ向かった。


___________________________________________________________________


ガチャン!




屋上の扉を開けるとそこにはルイスとその親友リーグが立っていた。


空はこれでもかと晴れ、ついさっきまでの出来事を嘲るようだった。


「じゃあ、今から魔法陣を描く。リーグは風やってくれ、俺は火、あとは・・・」


「こんなことして本当に大丈夫なんだろうな?、この前校庭に書いた時は一瞬で先生

に見つかってえらい目見たんだぜ?」


「あぁ、そこは心配ない。すでに許可は取った」


「用意周到なことだ」


彼は自分の目標のためにはいかなる努力も惜しまず、そしてそれはいつも誰かしらの為に

なっている。

しかしなぜこの手の実験にロキを付き合わせるのか、それは誰も知らなかった。


「よし、ロキは陣の真ん中に立ってくれ。」


「うっかり死んじゃったなんてやめろよ?」


「あぁ、わかってる、寸分の計算の違いもない。お前だって俺の魔法理論の成績は知ってるだろ?」


「訳のわからん実験に一魔法科学院生を実験台にするなっての」


「そんな大袈裟(おおげさ)な。高々学生の魔術だ。チキりすぎなんだよ」


「そういう割に、この大量の魔石はなんだ?」


ルイスが作った下手くそな魔法陣の周りには、大量の魔石が転がっていた。



ルイスは目を逸らし、

「元々の魔力量が少ないのには目を(つむ)ってくれ」と言った。


「スゥー、ハァー、よし、じゃあ行くぞ。


 ”アルス・ヒドラ!”」


あたりは、しんと静まり返っている。


次の瞬間・・!!!


屋上を吹き荒れんばかりの暴風が襲う。


”ドドドドドド”


大地は揺れ地は傾き何が起こっているのさえわからない


「おいルイス、どうなってる、何が起きてるんだ?!」


轟音の中、必死にリーグがルイスに問う


「わからない、想定外だ」


雲は魔法陣を中心に渦を巻き雲の傘を作る。


そして薄暗い雲の中に微かに光が、見え隠れして何かがうごめいて見えた次の瞬間、、、!!!


ドォン!バリィン!


目の前を強烈な閃光が視界を覆い、強い衝撃が脳裏を走った時、俺は意識を失っていた

ご購読ありがとうございます。


少しでも面白い!と思っていただけたらブックマークと評価の方をしていただけると幸いです。

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