兆候
4階層
青銅の巨人を撃破したあと、下階層へ続く階段の中継点で休憩をとった。
「お前…前でも動けるじゃないか」
「うん。アレに踏み込んで行けるなんてウチのアホどもだけだと思ってたわ」
「ちょっと待て」
「アレは宣戦のソレだった」
「だね〜」
戦闘終了後にコーウェンさんに回復魔法かけてたエイミーさんは満足げだ。
「宣戦同盟を抜けた後、ギルマス、ムラサキさん、ガイさん、ダーレンさんに鍛えてもらいました」
「そうか…宣戦の魂はちゃんと受け継がれてたか…」
目を瞑って顎を上げるコーウェンさん。
「しかしそうするとガランの旦那の『直感』も今回ばかりは不発だったか?」
「『直感』?」
「ガランの旦那にはスキルじゃないけど、スキルとしか思えない様な勘を持ってる。今まで何度もガランの旦那の『直感』で救われてるからな」
「へぇ…スキルじゃないスキルみたいなものがあるんだ…」
「まぁ、もしかしたらお前のスキルで『鑑定』することができるかもな」
「そうだと良いんですが…」
(もしかすると、★スキルなのかも?アレはスキルコピー出来ないし…)
4階の探索に入る。外から連絡を取った時、ガランさん達は4階にいた。
4階に入ってすぐ何故4階で止まっているのか意味が分かった。
4階は5階と違ってダンジョンのように壁が通路を間仕切っているから、普通なら相当な時間がかかる。更に無駄に広い。しかも…『生きてる』。
この階層中に絶えず鳴り響く音は間仕切が動いている音だ。
何故なら新スキルの『月影』が絶えず道を変えるから。
ただ規則性はあるらしく、その規則性を理解するには熟達した地図スキル持ちでないと不可能な気がした。
そして…
「いた」
「ん?ガランさん達いたのか!?」
「はい。まずはそこを目指しましょう。かなりゴールに近い場所ではありますけど」
「よし、じゃぁ誘導頼むぞ」
「分かりました」
この階層にボス以外の魔獣はいなかった。そのかわり、この壁が動き続ける為タチが悪い。
この中に数日迷えば精神が逝ってしまいそうな気がする。
けど、絶えず動き続ける壁もオレの目には何の痛痒も感じない。
カツカツカツ
地鳴りの様な音の間にオレ達の足音が響く。
恐らく1時間程度歩いている。
「お前…目の色変わってないか?」
オレの横を歩いているコーウェンさんが、そんな事を言い出した。
「えっ?自分ではよく分からないんですけど…」
「そうか、お前のメインスキルは『鑑定』だからそうなるのかもしれんが、疲れたら休憩を挟むぞ?」
「いや、もう少しなんで」
「馬鹿だな。もう少しなら尚更に休め。旦那がまだ生きていてるんなら急ぐ必要はない」
「分かりました」
「よし、みんな一時休憩だ」
◆◇◆◇◆
スキル
★看破(LV10)up!→MAX
:鑑定(LV10) :監察(LV8)up!
:過去(LV9)up! :現在(LV8)up!
:未来(LV7)up! :スキル(LV7)up!
:月影(LV4)up!
現在ゆっくり投稿中(本編更新は朝6時)ですのでどうぞ宜しく。
2日に1回程度の更新になります。
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