鈴鳴りの塔5F
鈴鳴りの塔5F❶
鈴鳴りの塔一階のドアを開けると濃い靄が立ち込めていた。
コーウェンさんがそのまま歩き皆それに続く。
踏み入れたオレ達は別の場所に転移させられた。
「マオ、ガランさん達はこの階層にいるか?」
「いえ、下にいます」
「下?と言う事は最上階から降る感じなのか?」
「まだ何とも言えないんですけど…恐らくは」
オレは膝をついて地面に触れる。
間違いなく土の感触がある。
「広いな」
「広いね」
ノーマンさんとエイミーさんは、外観からは考えられない広さの塔内部を見渡している。
「たぶん、魔法で空間を拡張してるのよ」
「そんなことが出来るのか?」
リーゼさんにコーウェンはさんが食いつく。
「今かなり空間魔法が進歩して、規模は小さいけど似たような事が出来てきてるわ」
「凄いな…マオ、この森林の中から下に抜ける方法はあるか?」
「今やってる所ですが…あれかな?」
「早いな?」
「はい。けど、少し遠回りになりますけどなるべく回避する方がいいと思います」
「何故だ、魔獣か?」
「はい。道中もそうですが、1体大きな反応が…」
「あ〜成る程、そいつが下に降りる場所を守ってると?」
「そんな気がします」
「分かった。マオの言う道で行こう」
「うん」
「ん」
「はーい」
「じゃぁマオ、先導を頼む」
「分かりました」
一回一緒に戦っただけで全幅の信頼を置いてくれる。
これが宣戦同盟だった。
これが心地良くて全力でやれる事をやろうと思ってしまう。
(『看破』)
ピッ
(えっ)
今迄は魔獣の反応と反応の間を縫っていく感じだった。
けれど、真っ暗な闇の中をふわりと光が進んで行き目的地まで続く。
「どうした?」
オレが硬直したのを見て怪訝に思われたのか声をかけられる。
「いえっ…新しいスキルが…」
「フッ、景気がいいな。どんなスキルか分かるか?」
「魔獣を効率よく避けて行けるようなスキルです」
「『宣戦同盟』の考えからすればどうかとは思うが、今は一刻も争う。存分に奮ってくれ」
「はい」
途中、何度か魔獣と戦闘するけど、恐ろしいくらいにあっさり進む。
基本的にオレの結界術で足止め→総攻撃で終わってしまうからだ。
ちょっと大きく開けた場所に出る前で小休憩をとる。
「もう、階層主?」
「はい。そうみたいです」
オレの『看破』で見てみるとそんな感じだ。
「ようやくがっつり戦えるんだな?」
「ガランに似てきたな」
「あぁ?んなこたぁねぇよ」
「ある」
「あるよ」
「ないと思ってたのが不思議」
「なん…だと?」
「じゃぁ、休憩したら行きましょうか」
若干落ち込んでるコーウェンさんをみながら、干し肉を胃に詰め込んだ。
◆◇◆◇◆
スキル
◉看破(LV9)up!
:鑑定(LV10) :監察(LV7)up!
:過去(LV8)up! :現在(LV7)up!
:未来(LV6)up! :スキル(LV6)up!
:月影(LV2)new!
◎結界術(LV4)up!
◎纏術(LV7)up!
後書き
現在ゆっくり投稿中(本編更新は朝6時)ですのでどうぞ宜しく。
2日に1回程度の更新になります。
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