出発
天敵に会ってしまいました…。
6/30と7/1は6時、12時、18時の更新です。
明日から本格的なソロ活動を実行する。
そんな今のオレのスキルはこんな感じだ。
◆◇◆◇◆
スキル
◉看破(LV4)up!
:鑑定(LV10)
:過去(LV3)up!
:現在(LV2)up!
:未来(LV1)up!
◎小剣(LV5)up!
◎短弓(LV5)up!
◎偵察(LV3)
◎隠密(LV3)
◎解除(LV3)
◎監察(LV0)new!
◎模倣(LV0)new!
◎体術(LV0)new!
◆◇◆◇◆
『看破』を使いながら教官の動きを観察して真似する事で、より効率的にスキルレベルの向上が出来た。
そして、その行動が『観察』と『模倣』とを生んだのだろう。
『体術』は体捌きまで真似ていた故に獲得できたんだろう。
今後役に立つかも知れないので、『看破』・『観察』・『模倣』はセットで使うのがいいのかも知れない。
色々と考える事はあるが程々にして毛布を被った。
◆◇◆ ◇◆ ◇
朝、今日も『看破』を使いギルドへ入る。
なるべく宣戦同盟とは顔を合わせたくない。
けれど入ってから顔を合わせてしまうのは如何ともし難く、ガランと会ってしまった。
「おぉっ?お前は無能のマオじゃないかぁ。
全然顔を合わせなかったからハンター辞めたのかと思ってたぜ」
嫌味っぽく告げてくる。
「あっ、はぁ…まだ何とか…」
「そうかそうか…お前の鑑定でやれるのは採集系の依頼ばかりだろうなぁ…まぁ精々頑張れや」
そう言うと、ガランはズシンと叩く様にオレの肩に手をのせて奥のテーブルにどかっと腰掛けた。
全く朝から嫌な気分にさせてくれる…。
そう思いながらカウンターに向かうと、受付嬢のアメリアさんが声を掛けてくる。
「マオさん。あんまり気にしちゃダメですよ?」
どうやら、今のやりとりを見ていた様だ。心遣いが嬉しい。
「あ、はい。大丈夫です」
「何かあったら仰って下さいね…ん〜今日は依頼の受注ですか?」
「はい。今日から本格的にソロで活動してみようかと思います」
「そうですか…ここ2ヶ月熱心に修練場で特訓をなさってましたね…」
ちょっと悲しい目をして俯き、直ぐにニコッと顔を上げるアメリアさん。
「分かりました。今日はどの依頼を受けますか?」
「じゃぁ、小鬼の岩窟殲滅依頼を…出てますか?」
「!!…出てます。でも、でもそれは4等星昇格クエストですよ?」
「はい。覚悟してます…」
「あの…差し出がましい様ですが、マオさんのスキルならウチの査定係で一生勤める事もできますよ?」
ギルドは個々のハンターのスキルをある程度把握している。
有能で信用出来ると認めた受付嬢にも開示されているので、オレの数ヶ月前のスキルは手元のボードに表示されているはずだ。
「大丈夫とは言いません…が、挑戦してみたいんです」
アメリアさんが真っ直ぐに見つめてくる。
それを真っ直ぐに見つめ返す。
「分かりました…。ではコレをお持ちください」
大きめのサイズのリストバンドだ。
「コレを装着して依頼に臨む事で帰還後査定が実施されます」
「分かった。頑張るよ」
オレはニッと笑って左腕にリストバンドを装着する。
「それではご武運を…」
「行ってきます!」
2章まで一気に投稿します。
後はゆっくり投稿で行きますのでどうぞ宜しく。
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